デビュー後1ヶ月で副店長になったのは、全部知った上で、挑戦したいから。−ALBUM金内 柊真のデビュー秘話【後編】
副店長抜擢の裏側とは。
―スタイリストになってから1ヶ月で異例の副店長に抜擢されましたね。
ALBUMは役職がつかないと、会議に参加できないんです。
将来的には店長も目指しているし、自分は会社のことを考えている自負もある。
僕の知らないところで、会社の大事なことが決まるのが嫌なんです。
そこで自ら、会議に出たい! と会社に伝えたら、副店長に抜擢していただけたんです。店長業務を間近で見れるから、学べることもいっぱいあります。
―そういう事情があったんですね。直近の目標は?
単純にもっと上手くなりたいし、そのために技術を磨きたいです。
スタイリストになったからこそ、もっとできることがあるのに、と思うことが増えました。
アシスタントのときは、スタイリストになったらメディアに呼ばれるスタイリストになりたいと思っていましたが、今はとにかく上手くなることが先ですね。
アシスタントのときに買ったけど、当時は理解できなかったカットマニュアルの本とかをゆっくり読んで勉強したい。色彩にも興味があるんです。
アシスタントのときよりも時間があるので、勉強の時間に充てたいですね。
それに、NOBUさんをはじめ、レジェンド級の美容師さんたちは、絶対に
「早くてかわいいのが本物のプロ」って口を揃えて言うんです。遅くてかわいいは誰にでもできる。時間内に仕事を終わらせて、なおかつかわいく仕上げたらまた次回も呼ばれるよ。って。
スピードは技術がないと早くならない。とにかく上手くなりたいです。
―最後に、今切ってみたい人はいますか?
……母親かなぁ。
「正月に帰るけどなんかする?」って言ったら、「じゃあカラーして」って。それ、今までもできるやんけ! って突っ込んじゃいましたけど(笑)。
今年の正月に足が悪くて頻繁にサロンに行けない叔母を切る約束をしました。
学生の何もできないときに一度切ったきりだから、今度はスタイルを作ってあげたいんです。「10歳若くして!」って言われたから、「30歳若くする!」と約束してます(笑)
- プロフィール
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ALBUM
トップスタイリスト・副店長/金内 柊真(かねうち とうま)
東京総合美容専門学校卒業。2017年、『ALBUM』に新卒第1期生として入社。アシスタントながら2018年8月に『才能が無ければその分努力すればいい』(KADOKAWA)を上梓。2019年11月にスタイリストデビュー。1ヶ月後の12月にALBUM銀座店の副店長就任と、話題に事欠かない次世代美容師。フェミニン感のあるスタイルが得意。
(取材/高橋 優璃・撮影/菊池 麻美)
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