「小手先のセルフブランディングには意味がない」木村直人(air/LOVEST)スペシャルインタビュー
メディアが作り上げた空気感・業界の常識を疑ってみる。
-木村さんがWEBに書いたブログで、多くの反応があった記事で
「【10分1000円の奇跡】現役美容師が「QBハウス」に駆け込んでカット」ってあるじゃないですか。私自身かなり衝撃を受けたんですけど、あれってどんな風に思いついたんですか?
「ある朝起きて、『髪切りたいな〜』と思った日が火曜日だったんですよ。で、普通のサロンが空いてないから、『試しにQBハウス行ってみるか』と思っただけで(笑)。…そこに何か特別な狙いはなかったですね」
-現役のカリスマ美容師がQBハウスに行ってその様子をUPするなんて、普段思いつかないと思いますし、仮に思いついたとしても実行する勇気はないというか…。いわゆる業界の常識から逸脱しているな〜なんて印象を受けたんですけど。
「そうですか? それって恐らく自分のなかにそういう制限や壁があるからで、僕自身何も気にしていないから。フラットに自分が面白そうだなと思ったからやっただけで」
-本人の自意識の問題だと。
「そうですね。業界の暗黙のルールとかに縛られすぎているからではないですかね。『これをやったらマズいんじゃないか』とか、必要以上に思ってしまう人も多いですし、メディアの取材に対しても、遠慮して本音を言わない人も結構いますしね。
確かに、『炎上するかも』とか、『嫌われるかも』とか思う気持ちは分からないでもないですけど、そんなの気にしても仕方がないなと。僕自身、辛口に言いたいことを正直に話しているのも、今後それで取材されなくても構わないと思っているからなので。
別に『尖っていればいい』という訳ではないんですけども、『謙虚は美徳』という価値観に縛られすぎて、自分の表現の幅を狭める必要もないと思いますね」