「小手先のセルフブランディングには意味がない」木村直人(air/LOVEST)スペシャルインタビュー

 

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「セルフブランディングのテクニックを考えること自体が野暮なんですよ」。

 

今回の特集のテーマについて説明中、確固たる自信を覗かせながらその言葉を放ったのは、自身が執筆したWEB記事をいくつも「バズらせる」ことで有名なairの木村直人さん。

 

確かな技術で芸能人やモデルから厚い信頼を寄せられるカリスマ美容師は、Facebook、twitter、ブログなどソーシャルメディアやWEBツールでもその華麗な手さばきを見せているのはなぜなのでしょうか。美容業界の常識を華麗に逸脱し、美容業界のみならず、さまざまな業界からも注目を集める木村さんの人柄に迫ってみました。

 


 

自分を格好よく見せようとする意識は、邪魔でしかない。

 

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-WEBメディアを使って発信するときに木村さんが心がけていることは何ですか?

 

「自然体でいるということに尽きますね。企画を見させていただいて、まず一言申し上げておきたいのが僕自身セルフブランディングをあまり意識したことがないということです。あくまで自分の自然体のキャラクターでないと言葉が上滑りして相手に伝わらないので」

 

-自分を飾って見せる必要がないということですね。

 

「はい。『格好良く』とかよく分からないですし。普段のキャラと違うものをWEB上で演出しても、意味がないですよね」

 

-多くのサロンや美容師個人が、ブログなどを通じてブランディングして発信するのが当たり前になっているなかで、木村さんが読み手として違和感を感じたりする点はありますか?

 

「読み手のことを考えていなかったり、必要以上に格好つけていたり、読者が知りたいことと乖離(かいり)している印象があるなあと。大事なのは『自分自身をいかによく見せたいか』ではなくて、『どういう情報が、読み手にとって嬉しいか・楽しいか』ということだと思うんです。そこを意識しないといけないのに、その視点が抜け落ちているケースが多い気がしますね。

 

あと、意図が読み手に伝わりづらい投稿も多いなと思います。例えば、僕が集客したいんだったら『今日暇なんで、髪切りにきてくださいよ~』ってポストしちゃうし(笑)。でも『多少だったら空きありますよ』みたいなに気取った言い回しする人が多くて。『お客さまに来てほしかったら、素直に来てくださいで別にいいじゃん!』って思うんですけどね」

 

>自分の表現の幅を狭める必要はない

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