【ブランドサロンに価値を生み出す先駆者・間嶋崇裕 続編】SNS大戦争時代に打ち勝つ必勝法！無限の可能性を引き出す審美眼
素直に継続できる人は成功する！バズった子の予約枠は存分に解放すべき
SNS運用も含め、スタッフを教育してきてどんな人が伸びるかは、育てていく中で見えるようになってきました。「教えてください」と自らアクションを起こしてきた人は、育ちやすいです。アクションを起こす人は全体の半分しかいなくて、その中で教えたことを継続できる子は半分です。そこから素直に続けられる人もその半分。ある意味、”素直”な人が秒で育つと感じています。
『AMA』のスタッフもまっすぐで素直な子が多くて、店長は2000人のフォロワーが僕の指導のもと2ヵ月で1万人に増えました。これは年齢は関係なくて、40代以上でもアドバイスを素直に聞く人は、売上が500万に跳ねた人もいます。伝えた正解のノウハウを素直に実践してくれればいいんですけど、オリジナルを変に加えたら無理なんです。料理と一緒ですね。自分のスパイスは成功後にちょっとずつ加えていけばよくて、最初から加えたら失敗します。あとは、教育する側がどれだけ柔軟にできるか。それによって、その子の伸び方が加速するか、萎むかが決まります。
例えば、それまで1日6人しか予約枠がなかった子が、バズって1日20〜30人の予約が入った場合。「ちょっとずつ増やさないと技術がついていかないから」と制限してしまう人が多いんですけど、これを一気に広げてあげるんです。なぜかというと、今の時代もSNSも波が大きいので、乗ったときに集客しないと絶対に落ちます。落ちたときに枠を広げても、お客様は来ないんですよ。この感覚を上が持っていることで、その子は必ず跳ねます。
例えば僕がSNSを教えて育てた子は、売上130万のときにバズって翌月400万を超えて、その翌月が570万、その翌月は600万になったんですね。この伸び方は、SNS運用ができないと難しいんです。一度上がれば、そこからフォローをしてあげれば下がることもありません。例えば、インスタでシークレット情報を限定公開で流すとか、個人のLINE@を活用することで、お客様はステータスを感じて喜んでくれます。そこにプラスアルファで会社がDMを定期的に送れば、集客ツールはできあがるんですよ。
失客が当然の時代。美容師が収益を上げる方法はECサイトや教育機関にも
美容師は非常に濃い顧客データを集められるビジネスで、僕はそこにも価値があると思っています。顧客をECサイトに繋げて店販の比率を上げていけば、さらに収益がアップしますよね。うちのスタイリストの中にも、店販の運用をはじめて半年で月30〜40万の個人売上をあげていた子がいました。これ、めちゃくちゃ熱くないですか？失客しても、そこでお客さまが付くんですよ。
今の時代はお客さまも情報をたくさんもっているので、美容師さんを一人に決めるというより、控えが4〜5人いて「まわりたい」という人もいます。なので、昔と違って普通に失客するんです。それを、いかに帰ってきてもらえるツールを使うか、ということを教えてあげた方がいいですし、そうすれば数字は落ちにくいです。
最近はSNSのコンサルの仕事もしているんですけど、これまでずっと無償で教えていた母校でも、今年からSNS運用に力を入れるということで、発信のノウハウやSNSの危険性も含めて本格的に僕が指導することになりました。うちの社員も教壇に立てる体制を整えているところです。専門学校といい関係を築くことで、会社的にもリクルートが強くなりますし、学生は早い段階から技術や知識を習得できます。縦軸は卒業生がいるとより強くなるので、これを複数の学校ごとにやっていけば、学生にもメリットがありますよね。こういう取り組みも、今後どんどん広げていきたいなと思っています。
（株）HRK代表 ／株式会社エターナル業務執行役員
AFLOATプロデューサー
間嶋 崇裕（ましまたかひろ）
1992年生まれ、香川県出身。高校時代にネイリスト（JNA1級）を取得。高校卒業後にヘアメイクを目指して上京し、東京モード学園専門学校に入学。在学中にAFLOAT代表の宮村浩気と出会い、美容師へと進路を変更。AFLOATに入社し、デビュー後1年5ヵ月でグループ全体売上と新規集客1位を獲得。その約半年後、プロデューサーに就任。2022年9月、自身のサロン『AMA TOKYO』をオープン。母校では実技やSNSの授業も担当。現在のフォロワー11.2万人。
Instagram：@takahiro_0217
（文／織田みゆき photo／松林真幸）
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