高校2年のときに、ネイリストとしてJNA1級を全国最年少で取得。幼少時代から続けたアイスホッケーでは国体にも出場し、高校時代はネイルとスポーツを両立。その後、ヘアメイクをめざして上京し、専門学校時代に将来の“師”となるAFLOAT代表・宮村浩気と出会い、『AFLOAT』入社後は宮村さんの専属アシスタントを異例の4年間も経験した間嶋崇裕（ましまたかひろ）さん。アシスタント歴5年、デビュー1年弱でトッププレイヤーに成長するも、プロデューサーへとキャリアシフト。そんな異色の間嶋さんに、後編ではSNSマーケを運用した売上強化のお話や、これからの時代を生き抜く美容師のキャリア形成について聞きました。

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全店舗を周って教育。全スタッフの新規数と売上を上げて店舗収益を拡大

プロデューサーとして完全に振り切った年に、全店舗を月2回ずつ周ってSNS運用などを教えたんですけど、そのときに全店舗から31人のスタイリストをピックアップしたんです。そのメンバーとは、SNS運用に対して意欲的で、今の時代にフィットしたブランディング術を模索していた人。インスタの勝ちパターンを実践すれば、売上にも反映するということを社内に落とし込みたいと考えていました。そこで取締役会議で、「このスタッフの売上を上げるために半年間、教育をします」と伝えたんですね。それが、昨夏から年末にかけての期間です。

結果的には、一人あたり月平均108万アップを実現できて、リピート客も確実に増やすことができました。これによって店舗収益は月3000万以上も上げることができたんです。僕自身がプレイヤーから振り切ったことで、教育業務により集中できたので良かったなと思いましたし、人を育てることは改めて楽しいなと思いました。

僕はデビュー2年で店長などの要職を飛び越えて業務執行役員になったので、そこに疑問を持たれた面もあったと思います。だからこそ、こういう働き方をして数字で結果を見せていかないと、スタッフを教育する上では響かないなと思って。強いて言えば、アイスホッケーの選手時代にキャプテンをやっていたので、組織づくりの難しさを早めに経験していたのが良かったのかもしれないです（笑）。うまくいかないタイミングがあることも分かっているので、そこは自分の強みかなと。

＞AFLOATの社員も休日に働ける業務委託型『AMA TOKYO』をオープン