人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「siki」編
言いたいことが一つでも伝われば上手に話せなくてもいい
-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。
・自分だけ目立とうとしている子
グループ面接でガツガツして自分だけ目立とうとしている子はマイナス印象を抱きます。控えめな子が欲しいと言うわけではないのですが、一緒に働いていくうえでは協調性が大切なので、協調性に欠ける子は採らないようにしています。
逆に緊張して言葉が詰まったり、話が飛んだりすると目立つこともできないと思うかもしれませんが、こちらは特に気にしていません。その子の言いたいことが最終的に一つでも伝わってくれたらと思っているので、上手に喋れなくてもいいと思っています。
-早期退職された方に共通している点はありますか?
・現在退職者は0人
sikiがオープンして2年目で退職者はいません。早期退職者を出さないためにも、1年目の子に関しては「美容師になるのではなく、まずは社会人になる」と意識を切り替えてもらうことから始めるようにしています。
また、メンター制度も導入しています。新卒2年目までの子には1人メンターが付くのですが、メンターには毎月後輩とご飯に行ってもらって、そこで後輩から聞き取った話を僕らがメンターからヒアリングするという体制をとっています。代表が下の子たちに直接話を聞くより圧迫感もないし、話しやすさもあると思うので、そうした方法で内面のケアをするようにしています。
本当に迷ったらサロンワーク審査を実施
-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
・サロンワークでの動き
審査は書類と面接だけとうたっていますが、本当に迷った場合はサロンワークも設けています。一緒に働けばその子の性格や仕事のでき具合もなんとなくわかりますし、人間性も見えます。実際につい最近も2名で迷ってサロンワークを行いました。
おしゃれなものを判断できる目を養っておいてほしい
-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
原宿・渋谷エリアで働きたい子は今のうちにたくさん遊んでおいて欲しいです。映画鑑賞、買い物、音楽を聴くことなどなんでもいいのですが、それを自分の肥やしにできる美容師になってくれたらと思います。
僕自身は成績もよくなくて、技術力もそこまで高くなかったのですが、遊びのなかから刺激を受けて、おしゃれなものを判断できる目を養っておいたことが、スタイリストになってから役立ったと思います。あとはInstagramの投稿など、美容師になってからも変わらず役立つようなことを今から始めておくといいと思います。
次回は「SHEA」の採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。
- プロフィール
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siki代表
伊藤竜(いとう りゅう)
2018年11月にsikiをオープンし、磯田基徳ともに代表を務める。ミルクティーカラーをはじめとする、ハイトーンでナチュラルなカラーを得意とする。
(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)
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