人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「LONESS」編
つま先のネイルの有無が採用の結果を分けたことも
-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。
・身だしなみに気を配れていない
例えば、青山・銀座というエリアを考えたときにボロボロに破れたダメージ系の服はあまり印象がよくないと思いますし、サンダルを履いて素足が見える状態なのにつま先にネイルをしていない子は、「人生が懸かっているときになぜそこに気を使えないのかな」と感じます。実際に、去年2人のうちのどちらを採るかで悩んだときに、そのつま先のネイルが決め手となって塗っていた子が受かりました。
-早期退職された方に共通している点はありますか?
・自分の居場所が見つけられない子
入社後は一つ、二つ上の先輩と接することが多くて、そうした先輩に気に入られたりすると「自分の居場所」を感じられると思うのですが、入社で一斉スタートを切ってから自分の居場所が見つけられない子はそのまま早期退職するケースが多いです。
社内でもそうした子に話しかけたり、悩み事の相談に乗ったりしてフォローはしていますが、やっぱり居場所がないとは口に出しにくいのか、本音はなかなか表に出さないまま辞めてしまいがちです。
「美を売る仕事」として見た目への自己プロデュース力があるか
-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
・美を売る仕事としての見た目が作れているか
スタッフ全員で審査をしているので、実際そのような場面になったら多数決で決めると思います。ただ、その個々の決め手としては、美容師は美を売る仕事なので、格好いい・可愛いことが有利になる場面はあると思います。個々の見た目やそれをどう生かすかは持って生まれたパワーの一つではあると思いますし、身なりを整えている子は自分の見た目に対する自己プロデュース力も感じます。
自分が一番輝ける姿で面接にきてほしい
-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
就職活動は早いうちから頑張っている人の方が結果は出やすいと感じるので、行きたいサロンが決まっているなら、迷わずできることを始めた方がいいと思います。それから学生のうちは、基礎力をつけるという意味で学校の授業と真剣に向き合うことも大事にしてほしいです。
この仕事は辛いことがあっても夢がある仕事だと思いますし、僕自身、「地元の友だちに頑張っている姿を見せたい」という気持ちが後押しになっています。みなさんも辛いときにはそういった夢や自分を後押ししてくれるものを思い出して頑張ってください。そして自分が一番輝ける姿で面接にきてほしいと思います。
次回は「SYAN」の採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。
- プロフィール
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LONESS銀座店店長
稲用直希(いなもち なおき)
お客さまのライフスタイルに合うカラー、自宅での再現性の高いカット技術を一人ひとり細かくカウンセリングし提供する。3年連続新規指名NO.1。
(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)
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