人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「SCREEN」編
「よりよくなるために」と躊躇なく自分を変えられる人は好印象
-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。
・元々持っている魅力が感じられる人
緊張で話が上手にできていなくても、こちらの質問を受ける雰囲気や表情、姿勢、ふとした笑顔から、その人らしさや元々持っている魅力を感じられると好印象を受けます。
・ファッションへのこだわりが表現できている
書類選考では自分でコーディネートした全身写真を添えてもらっていて、面接には「SCREENで働くイメージ」のコーディネートできていただいています。少なからず、その人のファッションに対する表現が服装に出ると思うので、それらを通してファッションにどれほど興味やこだわりがあるのか知りたいと思っています。
・他者のアドバイスを素直に聞ける人
例えば、ロングヘアの学生に「ショートも似合うと思うけど、ショートにしない?」と聞くと、「私はショートにしたことがないので無理です…」と言う人もいれば、「似合うならなんでもしたいです」と言う人もいるのですが、後者のように自分を変えることへの躊躇がなく「よくなるならどんどん変えていきたい!」と思える人は、他者のアドバイスも素直に聞けるだろうなと思います。
-採用された方に共通している点はありますか?
・美容師としての向上心と覚悟がある
自分で火を点けてどんどん燃えていくタイプの人と、周りの影響によって火が点いて燃えていくタイプの人がいるのですが、みんな比較的そのどちらかにあてはまりますね。向上心がないとそもそもどちらにもあてはまらないと思うので、みんな自分の人生を美容師として生きていく覚悟があるんだなと感じます。
・美容への熱意を人に伝える努力をしている
みんな美容への熱意を持つと同時に、お客さまにもその熱意を伝える努力をしています。例えばアシスタント発信の案で、ヘアショーやコンテストの取り組みを手書きでまとめたアルバムを各セット面に1つずつ設置して、お客さまに見ていただいています。内容は日々更新しているのですが、新規のお客さまにとっては私たちの仕事への熱意や歴史を知ってもらう機会になりますし、既存のお客さまのなかには、感動していただいたのか涙ぐんでしまった方もいらっしゃいました。
美容師は表現する仕事だからこそ、秘めているものを伝えてほしい
-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。
・表現力が乏しい
緊張して笑顔が出にくくなるのは仕方ないと思うのですが、美容師は表現する仕事だからこそ、秘めているものを伝えてほしいと思います。表現力が乏しいのはもったいないですよね。
・積極性が感じられない
例えば、「誰にも負けたくないです」と話す学生たちに「では、これまでどんな取り組みをしてきましたか?」と聞くと、やってきたことをしっかり伝えてくれる人もいれば、表面的にそうは言ったけど実際の取り組みはあまりしていない人もいます。目指すものに対してどれだけ行動を起こしてきたかを重視するので、積極性があまり感じられないとマイナスポイントになりますね。
-早期退職された方に共通している点はありますか?
早期で退職した人たちは、美容師として人生を送るというビジョンが最後まではっきりしなかったのかなと思います。SCREENは長く続くスタッフの方が多くて、辞めてしまう人は本当に早いうちに、1ヶ月程度でやめてしまうんですね。そうした人は、新たにほかで挑戦したいことがあるというわけではなく、単に美容漬けの人生を楽しく思わなくなってしまったのだと思います。
そうした兆候がある人には、周りのスタッフがそれぞれの関わり合いのなかでもう一度その人に火を点けようとアドバイスやフォローをしてくれるのですが、それでも本人に火が点かないときは、「美容師の道は違ったんだね」とみんなも気持ちよく送り出しています。