人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「ALIVE」編
相手の素の部分を見るために想定外の質問をすることも
-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて
・清潔感のなさや声の小ささ
美容師はお客さまとの距離が近い職業なので清潔感のなさはもちろん、声が小さい、話し方や話を聞いている際の態度が悪い、笑顔がないというのはマイナス印象につながります。特に声の小ささについては、「面接時は自分が思っている以上に声が出ていないもの」と知っておく必要があると思います。
・台本を読むような受け答え
面接のために準備することは大切ですが、なかには練習し過ぎて受け答えが台本を読んでいるように感じられてしまう子もいます。僕らとしては用意してきたこと以外の話も聞きたいので、「あなたは人からいじられるタイプですか?人をいじるタイプですか?」など相手が想定していないであろう質問もしながら、その人の素の部分を見たいと思っています。
-早期退職された方に共通している点はありますか?
・相手を好き嫌いで分けてしまう人
入社して3ヶ月くらいで辞めてしまう人に多いのが、相手を好き嫌いで分けてしまうということです。上下関係がある以上、どうしても先輩が後輩に対して厳しく接する場面があると思うのですが、それは決して相手を嫌いでやっているわけではないですよね。でも、早期退職してしまう人はそこで相手を嫌いになってしまって、嫌いになってしまった以上、話も受け入れられなくなってしまう、というパターンが多いと感じています。
美容師を長く続けられるのは、受け身ではなく積極的な姿勢の子
-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
・ALIVEに対する積極的な姿勢
本来はいい子がいれば人数枠に関わらず採用するというスタンスなのですが、それでもどちらかを選ぶなら、美容師を長く続けられそうな方を採ると思います。
そこを判断するのは難しくて、実際は上手くいかないことも多いのですが、ALIVEに対して何かを求めている受け身の子よりも、「ALIVEをこうしていきたい」と積極的に考える子の方が続くと思います。
大きな目標と近場の目標を明確にしておくことが必要
-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
学生だけでなく、実際に入社した子にも伝えたいのは、「今取り組んでいることを辞めずに続けることが一番大切」ということです。僕自身、美容師を続けられているのは「ALIVEをどうしていきたいか」という目標を持っているからです。目標がないとモチベーションは上がってこないと思うので、みなさんも大きな目標と近場の目標を明確にしておくことが必要だと思います。
また、学生のうちに自分のやりたいことをやっておくことも大事だと思います。「作品撮りしたほうがいいよ」「遊んだ方がいいよ」と言う人もいますが、それは結局その人たちがやりたくてやってきたこと。自分のやりたいことに楽しんで取り組む方が、人は伸びると思いますよ。
次回も人気サロンの採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。
- プロフィール
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吉祥寺店店長/採用担当
白土諒(しらと りょう)
資生堂美容技術専門学校卒業後、ALIVEに入社。2017年スタイリストデビュー。入社3年目の2018年5月、23歳でALIVE吉祥寺店の店長に就任。ハイライトを生かした赤みのない外国人風カラーを得意とする。
(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)
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