人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「ACQUA」編
最終的なポイントは「開いているか・閉じているか」
-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
学生のみなさんも面接仕様にチューニングしてくるので、限られた時間で相手の本質を知るのって正直難しいのですが、その子が「開いているか・閉じているか」がポイントになると思います。
例えば、面接でボールペンをテーブルからポンと落としたときに、誰が最初に拾おうと動けるのかを見たりするんです。その瞬間、「閉じている子」は「今自分だけが動いたら目立つかな」「一人だけ動いたら恥ずかしいかな」と思ってしまう。相手に対してよりも、まず自分に対して気持ちが向いてしまっているんです。
一方、「開いている子」は、そういう自分の考えよりも、まず落ちているもの拾って差し上げたいと言う思いが先行するので、すぐに動きます。そして、「誰か」と発言を促したときにも一番に手を挙げます。「面接官のニーズに私が答えたい」という積極性やオープンマインドは、サービス精神にもつながるので、最終的には「開いている子」を採用すると思います。
個人ブランディングの「次の手段」まで考える
-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
ここ20年くらいで個人ブランドが強くなってきていますし、今はその人次第で、いかようにでも自分を上手く見せることができますよね。今はブランディング次第でデビュー前からでも集客できる可能性があるので、そういう部分のアンテナは張っておいて欲しいですね。また今後、個人ブランディングの部分では、Instagramの次の手段を考えていくことも必要になってくるかと思います。
次回は「MAGNORiA」の採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。
プロフィール
ACQUAディレクター/採用担当
伊藤和明(いとう かずあき)
ディレクターとして、ACQUA全体の教育システムを構築し、テクニカル全般の統括を担当。業界内での評価も高く、撮影やヘアショーなどのアートディレクションから、毛髪科学やデザインに関する執筆活動まで、マルチな実績を積み上げている。また、近年では「身体の内面からデザインをする」をコンセプトに、ライフスタイル系マガジンへの寄稿など、インナービューティーアドバイザーとしても活躍している。
(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)