人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「ACQUA」編

限られた時間でどれだけ美容への熱意が伝えられるか

 

 

-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。

 

ACQUAは「髪を通じて人を幸せにし、髪だけではなく心を切ることによって内面から素敵にすること」を念頭にしているので、やはり美容に対しての熱意があると好印象ですね。まずは、ヘアトレンドや今の若い女の子がどんなものを求めているか、自分が作っていきたいヘアスタイルや、美容業界をどう変えていきたいかなど、美容に関係のある話をしてもらいたいです。

 

実際、面接の場で「サッカーを9年やっていました」「野球部で部長をしていました」など美容と関係のない話をされることが結構多いのですが、例えば集団面接で「2分で自己PRをしてください」と言われたときに、そこでサッカーや野球の話をしても仕方ないですよね。だからその限られた時間で、自分がどれだけ美容師になりたいのか、どれだけ熱い思いでやっているのかが話せる子に対しては、「この子と一緒に働きたいな」と思います。

 

 

-採用された方に共通している点はありますか?

 

女の子の場合は、コミュニケーションに長けていて、柔軟さ、素直さ、真面目さを備えた子が多いですね。そういう部分では、女の子の方が若いときに伸びやすいと思います。一方、男の子は自分で実践を重ねて失敗しながら学ぶタイプの子が多いので、周りが見守ると言う姿勢も大切にしています。

 

また、新卒で入社したばかりの子たちについて言える共通点についてですが、学生のころの彼らは学校にとっての顧客だったわけですが、社会人になると今度は彼らがお客さまからお金を払っていただく立場になりますよね。つまりゲストとホストの立場が逆転するのですが、そこを理解せずに学生のころと同じゲスト感覚でいた結果、「自分は頑張っているのに評価されない」と思ってしまう子たちが多いので、入社したらまずは学生の頃と立場が変わることをしっかり説明しています。

 

 

何に対しても美意識を以って臨むことが大切

 

-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。

 

一番よくないのは「清潔感がないこと」、これに尽きます。他人から生理的に受け付けないと思われてしまったら、そこにはもう努力が介入する余地がないんですよね。結局僕たちが最も大切にしているのは美意識なので、見た目から他人への接し方まで、どんなことでも美意識を持って高い水準に設定していくことが大事だと思います。

 

-早期退職された方に共通している点はありますか?

 

早期退職者は自意識過剰だったり、環境のせいにしがちだったりするんですが、そういう人たちに共通して言えるのは、情報収集に偏りがあるということですね。

 

例えば、本をたくさん読んだり、いろんな人と分け隔てなくコミュニケーションを取ったりと見聞を広めている人は、その視野の広さから全体の座標軸の中で自分が今どの立場にいて、どの成長段階なのかが自覚できているんです。でも情報収集に偏りがあると、全体の座標軸を把握できないので常に自分が中心で、状況のよし悪しもわからないままに、自分だけの価値観で進退まで判断してしまうんですよね。

 

>最終的なポイントは「開いているか・閉じているか」

 

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