人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「broocH」編
選考基準の7つの要素は会社で教育できないもの
-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
最終的な決め手も、7つの要素においてどちらがより優れているかですね。なぜなら、これらの要素は結局会社で教育できない部分なんです。技術やセンスは後からでも身につけられますが、素直や勤勉さ、根本的な関心やお金に対するインテグリティというのは、なかなか変わるものではありません。
例えば、7つの要素のうち野心的であるかを確認する際に、「ここに魔法のランプがあります。今あなたが叶えたい夢を一つだけ、3秒以内に答えてください」と実際に質問するのですが、「お金が100,000円欲しいです」と答える人と、「人を喜ばせる技術が全て欲しいです」と答える人、どちらを採用したいかということなんです。
「何をすると自分は幸せと感じるのか」について考えて欲しい
-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
新卒・中途を問わず、今一度自分の根本的な関心について改めて考えて欲しいです。美容師を目指しながらも「何をすると私は幸せと感じるのか」をきちんと理解できていない人が意外と多いと感じるのですが、そこを改めて考えることでみなさんの将来は無限に広がると思います。また、自己肯定感を高めるためにも、「お金のこと・人間関係・清掃状況」において日頃からクリアな状態を維持することも大切だと思います。
次回も人気サロンの採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。
- プロフィール
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broocH代表
矢部壮大(やべそうた)
東京マックス美容専門学校卒業。2006年に「broocH」、2011年に姉妹ブランドの「koti BY broocH」、2012年にネイルサロン「Rosett by broocH」、2014年にカラー専門店の「somaru」をオープン。2015年には「broocH」を表参道にリニューアルオープン。サロンワークのほかにも、セミナー講師を行う。2017年には美容メーカーを設立し、メガヒット商品を次々に開発している。
(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)