人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「LIM」編

感情のコントロールができない子は選考外になる

 

店内2

 

-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。

 

感情のコントロールができない子は、ほぼ採らないですね。面接のときに感極まったり、逆に自分が話したいことがうまく言葉にできずにもどかしくなって泣いてしまったりする子がいるのですが、最低限サロンワーク中ではどんなことがあってもしっかりとしたメンタルは持っているべきなので、感情のコントロールができない子には、この先長く持たないだろうなと判断してしまいます。

 

それから、LIMのこと知らないなと伝わってしまうのもマイナスポイントです。LIMのファッションも知らない、どういうジャンルの店かもわかっていないのに応募するというのは、自分が何を好きかもわかっていないということだと思うので、選考からは外れますね。

 

-早期退職された方に共通している点はありますか?

 

トラブルが起きたときに、自分にベクトルが向かなかった子は早期退職する場合がありますね。問題が自分の中ではなく、自分を取り巻く環境にあると考えてしまう子たちは、働いていても次第に会社の愚痴を平気で言い始めるといった特徴がありました。

 

そうした子に先輩は経験上で物を伝えようとするのですが、やはり頭で理解することと、きちんと実体験を伴って腑に落ちることには理解度の差があると思うので、いかに実体験と共に納得して理解してもらうかが課題になっています。

 

悩む時間が増えるとネガティブ思考になると思うので、僕自身は「手を動かせばごちゃごちゃした考えは飛ぶし、技術力が上がれば仕事はうまくいくから、頭で考える時間があるならとにかく手を動かしなさい」と、アシスタントによく伝えています。

 

最終判断においても決め手となるのは人となり

 

採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?

 

最終判断においても、やはり人で判断します。ですので、基本的には目の前の相手と話すなかで、その人となりを見ていきます。ただ、自分たちだけでは判断できずに悩んだ場合は、内申書や最終まで残った子に受けてもらう精神分析テストを判断基準の一つとして参考にすることがあります。

 

内申書については、やっぱり遅刻が多い、成績が悪い子たちは、何かちょっとしたことがあったときに反発する思考があるということだと思うので、そうした点でどちらかが劣っているのであれば、よい方を選ぼうとなりますね。

 

また、精神分析テストについてはその結果を参考にします。不思議なもので、このテストはYES・NOで質問に答えてもらうだけで、美容師としての適正度と同時に、回答に嘘がなかったかどうかという信用度も結果に出るんです。だからすごく適性度は高いけれど、信用度が低ければ「これは嘘をついている可能性がある」となるし、逆に適正度は低いけどすごく素直に回答している子ならば、「この子はある意味アリかもね」と判断します。

 

>戦える場所があるなら積極的に出る

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