人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「LIM」編

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就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ第十二弾。「試験は予約時の電話対応から始まっている」と語られた「Garland」編に続き、今回は「LIM」の採用を担当する、木村太一(きむらたいち)さんに直撃します。

 


 

 

人に熱く語れる夢には具体性がある

 

-新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか。

 

新卒者に関しては、自分の夢をしっかりと持ち、人に熱く語れるかどうかを重視しています。人に熱く語れるくらいの夢って、質問をどんどん投げかけてもきちんと答えられる具体性があったり、いつまでにという期限や行動プランがあったりと、明確さを感じるんですよね。

 

例えば、LIMの入社希望者のなかでも、「大阪で採用されても独立は東京でする」という夢を早くから持つ子は、「実は将来をこう考えていて、そのためにこういうことをやってきた」とアピールできるよう、面接前に既に動き始めているんです。早い段階で夢に具体性を持たせるというのはLIMの教育でも教えているのですが、それが面接の場で既にできていると、僕らとしても見込みがあるなと判断できますし、経験上でも、そうした子の方が夢や目標を実現できているなと感じます。

 

-中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?

 

まずはLIMイズムを継承する覚悟があるかどうかですね。前の職場でスタイリストだった方でも、アシスタントとして技術やセンス、考え方を学び直すわけですが、そうしたときに過去の自分を一旦捨てられるか。

 

僕らもいろんな個性があることをよしとしているのですが、まずは最初の3年間は修行期間だと思って、これまで自分の経験上YESだと思っていたことでも、LIMがNOと言うならばNOだと考えられるように、LIMを学んでほしいなと思っています。そして、その基礎を身につけた上で個性をプラスして、新しいLIMの可能性や価値を作ってほしいと思っています。

 

自分の人生がラッキーだったと感じられる子を採りたい

 

-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。

 

新卒については、「あなたは今までの人生、ラッキーでしたか?」という質問を面接でよくするのですが、そこで「ラッキーでした」と答えられる子にはポジティブさを感じますし、採用したくなります。

 

客観的に見てツイていた・ツイていなかったという判断はあれど、自分自身がどう感じるかにはまた違う意味があって、「ラッキーだった」と答えられる子には、どんなことでも前向きに捉えられるような考え方があるんですよね。そういう子なら、今後も自分の人生をうまく進められるだろうなと思うんです。

 

また、中途に関しては、考えのベクトルが自分に向いた自立している人や、「また違う成功が見たいから」と、前の店でつかんだ成功を投げ売ってでも飛び込んでくる人に好印象を抱きます。

 

中途の人は、過去に継続と離別という選択肢の二つがあって、継続を選ばなかったわけですよね。その理由が自分自身の問題と捉えた上での、「もう一度自分を見つめ直して再スタート」という意味であれば採用もありますが、うまくいかなかったことを、店の環境や先輩、後輩、時代、地域のせいにして「場所を変えさえすればうまくいく」と考えていると、多分LIMにきても同じ経験をすると思います。

 

-採用された方に共通している点はありますか?

 

去年採用した12名は現時点で一人も辞めずにいるのですが、彼らに共通しているのは、親に対する感謝の気持ちがあるという点です。面接で「理想の家族とは」をテーマにディスカッションをさせたのですが、選ばれた12名は少なからず、親や家庭を大切にしてきて、今まで自分を育ててきてくれた人に感謝をしているという側面があったと思います。

 

>こんな子は採用されない

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