人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「FLOWERS」編

店内1

 

「あきらめてしまった瞬間」はわかりやすく伝わる

 

-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。

 

面接中に、その子が「あきらめてしまった瞬間」って、声のトーンや顔の表情、目線を通してわかりやすく僕らに伝わるのですが、そうやってあきらめてしまうのは本当にもったいないなと感じます。緊張で声がどもったり噛んだり、話そうと思ったことが飛んだりすることもあると思うのですが、それって、それだけ面接の場に対して意気込みがある表れだと思うんです。

 

僕らがやっているのはアナウンサーの採用試験ではないし、そこで上手く喋れるかどうかは僕らの戦うフィールドじゃないわけですよね。だからそうした緊張で自信を失くして、「えっと、以上です」と途中で切り上げてしまうのは本当にもったいないし、むしろそこで「その程度の想いだったの?」と感じてしまいます。

 

-早期退職された方に共通している点はありますか?

 

入社がゴールになってしまっていて、入社後の泥臭さについていけなくなってしまう点ですね。入社はあくまでも美容師としてのスタートであって、そこから練習や指導に追われる泥臭い日々が始まります。本来はそうした日々のなかで見えてくるちょっとした景色がたまらないものなんですが、入社を目的にしているとハングリーさが失われるので、こちらが方向性を導く言葉をかけても響かなくなってしまうんです。

 

新卒者の直属の先輩になる新2年生の声を取り入れる

 

-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?

 

残った2名のレベルは高いと思うので、やっぱり最終的に、どちらがより一緒に働きたいと思えるかどうかですね。

 

面接にはスタイリストとアシスタントのトップの子たちに加え、新卒者の直属の先輩になる新2年生のアシスタントも参加させていて、彼らにも「あの子はどうだった?」と聞いてジャッジの参考にしています。

 

新2年生のアシスタントには、面接にきた人たちを誘導したり、空気を和ませる役割を担ってもらっているのですが、新卒の子のなかにはアシスタントには全然挨拶をしないのに、面接会場に入ったら「宜しくお願いします!」「ありがとうございました!」と急に礼儀正しくなる、といったボロが出てしまう子もいて。新2年生のアシスタントはそうしたところを見ていますね。

 

 >自分の色を開拓していけるのはこんな人

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