人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「DIFINO」編
就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ第九弾。「冷めている子よりも、熱く生きたい子を採用したい」と語られた「VeLO & vetica」編に続き、今回は「DIFINO」の採用を担当する根本将平(ねもとしょうへい)さんに直撃します。
美容師の道を応援してくれる人たちがいるかどうか
-新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか。
新卒に関しては、学校生活をどのように過ごしてきたか、入社後にどういう美容師になっていきたいかという個人のビジョンに加え、美容師として働いていくということについて、家族が応援してくれているかなどを確認します。
やはりアシスタント時代は経済的にも時間的にもあまり余裕のない生活になるので、後押ししてくれる人たちがいるというのは、長く美容師を続けていくためのモチベーションの維持に大きく関わってくると思います。
-中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?
前の美容室でスタイリストだったのかアシスタントだったのかにもよるのですが、どのような働き方をして、どのくらいお客さまがついていたのかなどを確認しています。
それから中途の場合、一度社会に出て美容師として働いて、よくも悪くも現実を見ているはずなので、その上で抱いている夢やビジョンがどういうものなのか、どこまでの決意を持って入社を希望しているのかは重要視していますね。
人に好かれる子はちょっとした表情や返事でもわかる
-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。
新卒に関しては、直感的な人当たりのよさを感じられる人に好感を抱きます。面接は緊張してしまう分、自分らしさを出しづらいと思うのですが、ちょっとした表情や返事一つでも、人に好かれそうな子ってわかるんですよね。
中途の場合は、自分の見せ方がわかっている人が好印象です。少なくとも美容師として働いた経験を持っている以上、新卒よりは美容師に求められることがわかっているはずなので、話の内容やアピールとして見せてもらう過去の作品を通して、「自分をこういう風に見せたい」という自己プロデュースの能力がどれくらいあるのかは見ています。
-採用された方に共通している点はありますか?
まず、どういうお客さまがこられるか、どんなスタイルでサロンワークをしているか、外に向けて発信している作品の傾向など、DIFINOがどういう店かをちゃんと理解した上で、美容師としての目標を持っているという点ですね。
あとは、挨拶や人との会話が当たり前にできることです。人によって器用、不器用はあると思うのですが、店にはカリキュラムや練習会もあるし、先輩もいるので、技術スキルについては誰でも練習すればある程度のところまでは絶対に身につくと思うんです。でも人間的な部分って、育ってきた環境や関わってきた人たちによって変わってくるところで、そこを入社後に変えるのはとても時間がかかることなんですよね。なので、そうした当たり前のことが最初からちゃんとできるということが大切なんです。