人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「MINX」編
就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ第七弾。「この店じゃなきゃだめ」と強く想い続けることの大切さが語られた「grico」編に続き、今回は「MINX」の採用を担当する菅野久幸さんに直撃します。
スタイリストとしての姿がイメージできるか否か
-新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか。
MINXはカリキュラムが長く、早い子でも5年程はアシスタントとして働くことになります。そのため、スタイリストになったときにお客さまとどう向き合うのか、もしくはスタイリストになったときに何を自分の武器としてお客さまを獲得していくのかなど、本人のなかでどれくらい美容と向き合う覚悟ができているかを大切に見ます。その学生の今よりも、数年後のスタイリストとしての姿がイメージできるかどうかですね。
「厳しいカリキュラムで育つ=良い美容師になれる」とイメージしている方も多いのか、皆さん「入社後は頑張ります」と言ってくれます。でも、カリキュラム通りに進めることは最低限であって、そこに加えて「自分ならこういう点を強みにして頑張れる」「お客さまにはこういうことが必要なんじゃないか」と明確にイメージできるか、そして、そこに向かう姿勢があるかないかが数年後を左右すると思います。
-中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?
MINXに何を求めて、前の美容室を辞めてきたのかという点ですね。中途採用の場合、MINXでは飛び級で仕事をさせることは一切なく、掃除からのスタートになります。技術に関しては一から学び直していただくため、採用審査の段階で技術の試験などはありませんし、技術のレベルに関しても一切関係ないのですが、その分、MINXに何を求めているかについては非常にシビアな目で見させていただいています。
面接当日のコーディネートについて説明ができると◎
-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。
新卒の場合は、美容学校での遅刻、欠席がゼロというのが好印象のポイントの一つですね。逆に3、4日でも欠席の日があれば、どんな理由で休んだのかを確認するようにしています。
あとは面接当日のファッションについて、自分でなぜそれを着てきたのかが説明できるかどうかですね。美容もファッション業界の分野の一つなので、皆さん面接当日のコーディネートはしっかり考えると思うんです。ですので、今日はどういうコーディネートで、どういう印象にしたかったのかを必ず尋ねるようにしています。正解があるわけではないのですが、こだわりや、その場にくるまでの入念な準備を感じさせる人は好印象ですね。
中途に関しては、ただ「有名店だから」「原宿、表参道、銀座で挑戦してみたい」といったレベルだと厳しいですが、辞める理由が自分のステップアップや、前の美容室ではできなかった美容の新たな面に挑戦するため、というスタンスであれば好印象だなと思います。
-採用された方に共通している点はありますか?
非常に真面目な方が多いですね。「上司を超えていこう」「先輩たちのできないことをやろう」といった野心は控えめなのですが、先輩や上司からお願いされたことに対して、真摯にとらえて取り組んでいるのを感じます。