売上やフォロワー数ではなく「お客さまに寄り添う時間」を大切にしたい -CIECA.小俣ちひろさん U29次世代美容師-

Garlandのスタイリストと職場の空気感に惹かれて入社

 

 

私は美容師になると決めたのが2年生になってからだったため、就職先は2次募集をしているサロンの中から探しました。いくつか実際に髪を切ってもらったり、見学をしたりしたのですが、サロンによって対応の仕方がずいぶん違ったんですよね。

 

結局、Garland(CIECA.はGarlandの別ブランド)に入ったのですが、決め手は担当してくださったスタイリストさんの魅力でした。当時、美容学生の私に対しても丁寧な話し方でしたし、きちんとお客さまとして扱ってくださってうれしかったんです。また、私は自分のことを話すのが得意ではないのですが、そのときは気持ちよく話すことができて「またきたい」と自然に思うことができました。職場の空気感もすごく素敵だと思ったんですよ。

 

 

一緒に入った同期は4人。私は負けず嫌いなところがあるので、誰よりも早くスタイリストデビューしたいと思っていました。入社前から練習するためにサロンに通っていたんです。シャンプーの技量が足りず、髪が長いお客さまのときは入らせてもらえないなど、力不足を感じたときは本当に悔しかったですね。

 

悔しい想いが多すぎて、よく「辞めたい…」と口にしていました。多分、同期の中で一番辞めたいって言っていたんじゃないかな(笑)。ちなみに、学校の先生からも最初に辞めると予言されていました。もともとネイリスト志望だった私が、CIECA.代表の野口をはじめ、先輩や同僚に励まされて辛い時期を乗り切った結果、こんなに美容師の仕事に夢中になると思っていなかったのかもしれません。

 

本当はInstagramで集客したくなかった

 

 

私がスタイリストデビューをしたのは2019年の3月です。ほとんどの技術を同期の中で最初に習得していたのですが、デビューは一番早い子から1年近く遅れたんですよ。だからこそ、売上もお客さまも数も絶対に負けたくないと思っています。

 

デビューが決まったのが2月の終わりだったから、告知する時間が全然ありませんでした。本当はInstagramを集客のために使いたくなかったのですが、Instagramのストーリーで「3月にデビューします」と告知し、更新頻度も上げたら予約が埋まっていったんです。ちょうど新生活が始まる時期なので、気分一新、髪色を変えてみませんか? というメッセージも、お客さまに刺さりやすかったのだと思います。

 

 

私は美容学生のころからInstagramをしていました。自分の日常やコスメ、その他の好きなものを紹介する内容がほとんどで、そこでビジネスするつもりもなかったから、ハッシュタグもつけてこなかったんですよ。今もハッシュタグは#ciecaomataしか使っていません。髪だけではなく「かわいいな」とか「この世界観好きだな」って思ってもらえるInstagramにしたいという気持ちは今も同じです。

 

デビュー前のフォロワー数は1万6000人くらいでしたが、デビューから半年で3万人まで増えました。Instagramを見てきてくださるお客さまが多いですし、最近はYouTuberのHaruka Kuriyamaさんとコラボレーションをしたことがきっかけで「YouTubeを見てきました」というお客さまも増えています。私のぱっつん前髪を見て、「前髪を切りたい」というお客さまも多いですね。

 

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