売上やフォロワー数ではなく「お客さまに寄り添う時間」を大切にしたい -CIECA.小俣ちひろさん U29次世代美容師-
次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長のヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。
第44回目は、ヘアだけではなくコスメ紹介も人気で、Instagramには約3万人の熱心なフォロワーがいるCIECA.のスタイリスト小俣ちひろさん。デビューから半年で新規指名売上も倍増し、売れっ子スタイリストの道を突き進んでいます。そんな彼女ですが、もともとは美容師になるつもりじゃなかったのだとか…!
今回はそんな小俣さんこれまでの歩みを聞きました。
「髪を変えると人生が変わる」その姿を目の当たりにして…
もともと私は、美容師になるつもりはなかったんです。将来はネイリストか保育士になりたいと思っていたし、美容専門学校に入学したときもネイリストになるつもりでいました。ちなみに、実家のある山梨県大月市から、1時間半くらいかけて国際文化理容美容専門学校の国分寺校に通っていたんですよ。
美容師になろうと決めたきっかけは2つあります。一つはネイルが大好きだけれど、仕事にしてしまうと、大好きでいられなくなるかもしれないと思ったことです。ネイルが嫌いになってしまうのが怖かったんですよ。
もう一つは、国際文化の卒業生のカットを見たことです。カットだけでモデルの子の印象がすごく変わりましたし、ファッションやライフスタイルも変化していたんですよね。 なんとなく「ライフスタイルに寄り添う仕事」に憧れていたんですが、「それって美容師なんじゃないの」と思ったんです。
学校には真面目に通っていましたが「誰にも負けないくらい頑張ったことがありますか?」と聞かれると困ってしまうような過ごしかたをしていました。コンテストにも出ましたが、技術者ではなくモデル側だったんですよね。「これだけは負けずに頑張った!」と胸を張れることがないのは、実は心残りだったりします。