22歳でどうやって? EARTH最年少フランチャイズオーナーになった大野銀也さん
若くても認められるには行動で示すしかない
—フランチャイズオーナーになるための条件はどういうものなのでしょうか。
スタイリストとして段階的にキャリアを積み、店長を経てからというのと、売上げなどの数字的な条件がいくつもあります。また全国にいるEARTHのフランチャイズオーナーのうち80%が賛成してくれることも条件。これが一番難関だと思います。まず先輩オーナーたちに認知してもらうことが大変。研修や会議に参加して顔を覚えてもらったり、結果を出して目立ったり、Facebookを利用して存在感をアピールしたりといろいろと工夫をしました。Facebookでは毎朝、しつこいくらいに掃除の様子をアップしていましたね。
—美容専門学校を卒業してから入社した同期たちの中で、結果を出していくのは大変だったのではないですか?
ワンレンが何のことかもわからないような状態で入社をしたので、技術はかなり苦労しました。不器用だったし、毎日朝晩練習しているのに、そうじゃない同期に負けて悔しい思いをしていました。逆に店販は得意だったので、1年目は店販で名前を上げることを目指してがんばりました。結果、入社1年目の新人ダービーでは、店販売上げ全国1位を獲得して目立つこともできました。2年目になってからの目標は、技術売上げを上げることと、店長になること。そうやって1つずつステップを踏んで行きました。
—自分よりも年上のスタッフがいる中で店長やオーナーを務めているのですよね。
やっぱり若いから、スタッフは不安になりますよね。特に今いる船橋店は店長になってから異動したので、認めてもらうまでが大変でした。行動で見せることしかできないので、朝一番にきて掃除をしたり、営業では誰よりも動いたり、クレームの対応をしっかりできるのを見てもらったり…。そういったことの積み重ねで、少しずつ不安要素を取り除いていきました。またスタッフをご飯に誘い、1人ひとりとたくさん話して、僕の思いを聞いてもらったりもしました。売上げも負けていたら説得力がないので、出勤日数を増やしたり、お客さまにDMをお送りしたり、お金と時間をかけて取り組みました。
—そういったことは全部自分で考えて行動していたんですか?
周りの先輩たちにたくさん教えてもらいました。先輩オーナーの方にも、店舗の先輩たちにも本当にたくさんお世話になりました。「オーナーになりたい」と声をあげて公言してきたこと、素直にたくさんの人に相談してきたことが、結果としてよかったんだと思います。オーナーになったというよりも、なれるように育ててもらったという部分が大きくて、感謝してもしきれません。