「10年前新卒だった僕・私へ」 Vol.1 ♦at’LAV♦by Belle 藤原愛莉
3月といえば卒業シーズン。そして新たなステージへ向けて、希望に胸膨らませている学生も多い時期。現在活躍されている美容師のみなさまも、お客さまや新卒の学生と話していると、ほんのり甘酸っぱい新卒の頃の記憶がよみがえる人が多いのでは? そこで、現在美容師歴10周年の美容師さんに10年間を振り返ってもらい、10年前の自分へ手紙を書いていただきました。
第一回目は♦at’LAV♦by Belleの藤原愛莉さん。
- プロフィール
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♦at’LAV♦ by Belle / 藤原 愛莉(ふじはら あいり)
島根県出身。グラムール美容専門学校卒業。大阪で美容師としてのキャリアをスタートさせる。自己ブランディングを目的にはじめたブログやSNSを通じて、全国の美容師と交流。女性目線からの柔らかい接客と一人一人に似合わせたStyle提案が強みに、多くの指名・再来を獲得している。
まずは新卒時代の3つのQ&Aにお答えいただきました。
Q1.新卒時代に一番やってしまった失敗体験とその乗り越え方
高校・専門時代と共に皆勤で学校に通っていたので、朝は強かったのですが…。
働き出して一週間目に初めて寝坊して遅刻をしてしまいした。慣れない生活リズムに体は正直でした…(笑)。
そのことがショックすぎて、目覚まし時計をいくつかセットして、ベッドから少しずつ遠ざけて、時間差で起きるようにしてからは、寝坊はなくなりました! そのうち仕事にも慣れてくると、毎日同じ時間に目が覚めるようになり、おかげで休日でも6時半には起きてしまうので、少し損な気もしています(笑)。
Q2.新卒時代に体験した、一番うれしかったこと
はじめてのシャンプー指名を頂いた時が、とてもうれしかったのを今でも覚えています!
私はお客さまの名前と顔を覚えるのがとても苦手で…。苦戦していましたが、ご予約の際に、私の名前で「シャンプーは藤原さんにしていただきたい」とおっしゃっていただけて、技術を気に入ってくださったことのうれしさももちろんありましたが、名前を覚えていただけているということもとてもうれしかったです!
今でも名前と顔を覚えるのは相変わらず苦手ですが、カルテにはアシスタント時代から人一倍会話の内容を書き込むようにして、思い出せるように心がけています!
Q3.新卒時代に想像していた10年後の自分になれていますか?
上京して1年4か月、10年前に想像していた自分にはまだまだほど遠く、これからやらなくてはいけないことも、挑戦したいこともたくさんあります。
ただ、大阪で働いていた約9年間を経て、今改めて東京で働きだして、仕事の内容も大きく変わり、毎日が目まぐるしく過ぎていっています。確実に、一つ一つ目標を超えてまた新しく課題を見つけれたりと、とても毎日が楽しく充実しています!
さらに10年後は、自分もどうなっているかは分かりませんが、東京で挑戦しよう! と決めてきた1年前から、自分の時代を作りたいという思いは今も変わっていないので、沢山のことにこれからも挑戦していきたいと思います!
10年前、21歳だった頃の私こんにちは。
あの頃は、東京で働く憧れを持ちつつ、大阪で働くと決めて、
がんばり出したばかりで、色々な事に対して期待でいっぱいだったね。
私は昔からポジティブに生きてきたつもりだし、体力にも自信があって、
ストレスなんか感じないと思ってきたのに、働き出してちょうど一ヶ月経つ頃、
体調を崩し、仕事を休まなくてはならなくなった時は、
本当に悔しくて、でも体は正直なんだなと実感したね。
たくさん周りの人に助けてもらったり、支えてもらって、約10年間大阪で
美容師としてがんばれたし、特に母には迷惑ばかりかけて、ずいぶん
心配していたと思う。
それでもいつも応援してくれている母には感謝しています。
大阪で働きながらも、心のどこかでやっぱり憧れはどこかにあって、
東京でバリバリ働く友達と比べてしまったり…
“29歳で上京”を決めるのにはそれほど長くはかからなかったよ。
10年前に、東京で働き出していたら…なんて今考えても仕方ないけど、
この先10年経った時に、後悔しないように決めました。
やりたいことはすべて挑戦する!!
上京して1年半、ようやく昔思い描いていた自分へ一歩近づけたと思います。
もちろん、まだまだこれからだし、もっとやりたい事はたくさんあるので、
今にも満足せずに、これから自分の時代を一つ作っていけるようにがんばるよ!!
10年前に一度は東京をあきらめたけど、今になって挑戦出来ているのは、
大阪での10年があったからなので、後悔は全くしていません。
目標があればいつだって挑戦出来る。
夢に向かって進むのみ!!
♦at’LAV♦by Belle
藤原愛莉
(取材・文・撮影/高橋 優璃)