数百人を就職させた就職エージェントアドバイザーが教える【美容師の履歴書】
美容師は売り手市場だから履歴書はだいたい埋まっていれば大丈夫。そんな認識は過去のものになりました。コロナ禍を経て美容師就職シーンは買い手市場にシフトしつつあります。履歴書がきちんと書けていないと、面接前にはねられてしまいかねません。ましてや“今よりいい条件で働きたい!”というのであればしっかり自分をPRする必要があります。そこで今回は数百人の美容師さんに就職のアドバイスをしてきた、リクエストQJエージェントのアドバイザー宮本綾子さんに、美容師だからこそ大切な履歴書のポイントを聞きました!
Point.1 美容師就職転職での履歴書重要度の変化
これまで美容師の履歴書は、いわゆるブランドサロンや有名店に行くということでなければ、多少のことは多めにみてもらえました。ただ、買い手市場に移行しつつある今、選考に大きく関わる要素になっていると思います。よりしっかり書くことが求められます。でも難しく考えすぎず、ポイントを押さえて履歴書を書きましょう!
全体的なポイントは3つ
・必要事項はルールを守って書くこと
・具体的であること
・受けるサロンに沿った内容であること
上記を踏まえて各項目を記入していけば問題ありませんよ。
Point.2 基本の書き方・履歴書ルールについて
美容師の場合、履歴書は9割方手書きです。ただし、PCスキルをサロンでの業務に役立てたいというような希望があれば手書きでなくてもよいと思います。手書きに心がこもるというタイプのサロンもありますので、そこは見極めて選択しましょう。
手書きの場合は当然ですが丁寧に文字を書きます。字が上手いことに越したことはありませんが、丁寧であれば問題ありません。
NGポイントは3つ
・空欄がある
・誤字、脱字、略字
・修正ペンや棒線で修正をする
空欄は絶対にNGです。日付やフリガナまで書き漏れのないように。趣味・特技などの欄は思いつかなくても何かしら書けるように考えましょう。また、本当に書く必要のない欄には空欄にせず「特になし」と記載が必要です。
【誤字、脱字、略字】はもちろんないようにチェックします。間違えた場合は、修正ペンや棒線などでの【修正】はせず、最初から書き直します。
これまで添削してきた履歴書はこの時点で7割がたできていませんでした。逆にここができていれば、就職後もきちんとルールを守って仕事に従事できますよというアピールにもなります。
Poiut.3 第一印象は写真から、面接後の印象も写真から
先に履歴書を提出する場合、履歴書の写真は第一印象です。また、面接後の選考をするときの印象も左右します。面接等で直接会う人以外のスタッフさんも選考に関わるかもしれません。そのスタッフさんのあなたの見た目への印象はこの写真しかありません。そう考えると写真の印象はとても大切ですよね。スナップ写真ではなく写真館や証明写真用の機械で撮影しましょう。
ポイントは3つ
・ヘアメイクと服装は清潔感とサロンのテイストに合わせること
・表情は明るく
・きちんと貼る
ヘアメイクは、美容師とはいえ、あまり奇抜にせず清潔感がでるように。特に前髪が顔にかかって目が見えないことがないように気を付けましょう。目力は大切です。
服装も同じく奇抜なものは避けます。夏でもノースリーブなど肌が露出する服はNGです。
ヘアメイク、服装いずれについても言えることは、就職したいサロンのテイストに合わせることです。コンサバサロンを受けるのにパンクな恰好では、「この子はうちには合わないのでは?」と思われてしまいます。
表情は多少にこやかに。歯を見せずににっこりぐらいを心がけましょう。美容師は接客業でもあります。親しみやすい印象を演出してください。
意外にできていないのがきちんと貼ること。証明写真は履歴書サイズでシールになっているものもあるので活用しましょう。サイズが合わない場合もまっすぐ切って、まっすぐ“のり”で貼ります。セロハンテープはダメですよ。
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