ネガティブ発言は絶対NG! 転職活動時のSNS注意点【美容師転職100ルールズ】
転職活動中、不安やストレスでつい、FacebookやTwitterなどのSNS上でネガティブな投稿をしていませんか? たとえば、「面接で変なことを聞かれて困った」「サロンの雰囲気がピリピリしていた」「ワンマンな社長が怖かった」などです。これは非常に危険な行為だということを知っておきましょう。
多くの採用担当者は、応募者のSNSをチェックしている
「まさか…」と思われるかもしれませんが、近年、採用担当者は応募者のSNSをチェックすることが常識となっています。そして投稿内容によっては採用を見送るケースも少なくありません。特に注意すべき投稿内容は、
・応募先のヘアサロンや採用担当者に対する悪口
・「面接時にこんな嘘をついた」「面接でこんな嫌な(変な)質問をされた」などの暴露話
・生々しいプライベートの投稿(恋人とのキスシーンや、飲み会での悪ふざけ写真など)
・汚い言葉づかいや品位に欠ける内容の日常的な投稿
・「毎日が辛い…」「ストレスがたまっている」などのネガティブな内容
・「会社(学校)に嘘をついてコッソリ遊びに行った!」などの社会性に欠ける内容
…などです。こうした投稿を見た採用担当者は、たとえどれだけ応募書類が完璧でも、面接時の印象が良くても、その応募者にアッサリと不合格を通知するでしょう。
「見られている」ことを前提に、しっかり対策を
前述のようなNG投稿をひかえることはもちろん重要ですが、羽目をはずしたり(社会的な常識の範囲で)、悩みを吐き出したりしたいときもありますよね。そんなときはSNSに投稿するのではなく、メールや電話で信頼できる相手と話すようにしましょう。「どうしてもSNS上に投稿したい!」という場合は、公開範囲を「友人まで」など狭めたり、投稿を非公開にしておくのがお勧めです。また、過去の公開投稿についてもあるていど遡り、ネガティブなものはできるだけ削除しておきましょう。
一方で、応募者のセンスや感性を知ることのできる投稿も、採用担当者は見ています。たとえば、
・InstagramやFacebookなどに投稿している日常風景の写真
・旅行先やちょっとしたお出掛け先での出来事を綴ったもの(写真も入っているとベター)
・「美意識」がわかる趣味など(アクセサリー作りや美術館めぐり、部屋のインテリア、ネイル…etc.)
・最近読んだ本や観た映画、簡単なレビューなど(ファッションに関わる本や映画だとベター)
…といったところです。こうした投稿は、等身大な応募者を知るための判断基準となるため、オープンにしておくことをお勧めします。また、
・コンクールへ出した作品(受賞歴などがあれば明記)
・自分が担当したモデルさんのビフォーアフター(モデルさんと一緒に写っているスナップもあればベター)
・独自のヘアセット方法(可能であれば動画での公開が近年のトレンドに沿っています)
…などについての投稿は、書類や面接では伝えきれない自己PRの手段となりますので、積極的に投稿しておきましょう。ポジティブな投稿のストックがあれば、応募時に自分のSNSアカウントのURLを履歴書に書くなど、採用担当者の目にとまりやすいようにアピールしましょう。それは「等身大な作品集」として、きっと選考過程でPR材料となってくれるでしょう。
「匿名アカウントだから大丈夫」のワナ
「実名で登録していないし、顔も出していないから、どんなことを投稿しても大丈夫!」という思いこみも危険です。たとえば前述の「面接でこんな嫌な(変な質問)をされた」などの暴露話については、採用担当者が敢えて応募者を試す(SNSで公開していないか)ために個別に質問内容を設けているケースもあります。そうすると、その質問内容で検索されて、あっという間に個人が特定されてしまうからです。また、メールアドレスや携帯番号での検索設定をオンにしている場合は、より確実に個人が特定されてしまうため、匿名・実名を問わず、オフにしておきましょう。
せっかく応募書類や面接で好印象を抱かれても、SNSをチェックされたがゆえに印象を大きく損ねてしまう可能性は多々あります。そんな残念な事態に陥らないよう、事前にしっかり対策しておきましょう。また、いざ入社して勤務し始めた後は、お客さまから見られることも想定しておかなければなりません。ここでも原則として、対策は同じです。お客さまとのコミュニケーションツールとしてうまく活用し、ファンを増やしている先輩美容師さんにアドバイスを仰ぎながら、自分ならではの活用法を見出していきましょう。