アカウント4つの中から勝ち残ったブランディング、それが#暖色カラーだった! ao.梅津志洋さん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人
今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡(スタイル・技術名)で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。
今回は#暖色カラー。#暖色カラーでTOPにあがってきたのはフリーランスサロンao.(アオ)のスタイリスト梅津志洋(うめづしょう)さんでした。デビュー前に4つのアカウントを運用し、その中で最もバズったのが#暖色ヘアーだったことから打ち出しを決めたという梅津さん。Instagramで需要に応えて確実に集客に繋げる方法について語っていただきました。
時期に合わせた“まとめ投稿”で初カラーの新規集客を呼び込む!
―#暖色カラーで検索すると、44.9万件の投稿が出てくるのですが、その中で梅津さんの投稿がTOPに上がってきました! ご自身では、なぜTOPに出てきたと分析していますか?
自分の投稿の中で特によく見られているのは、暖色カラーの投稿を集めた“まとめ系”の投稿なのですが、その存在が大きいかもしれませんね。まとめ系の投稿を作るときには、例えば3月だったら高校の卒業シーズンに合わせて「初カラーにピッタリの暖色」「黒髪からでもできる暖色」など、季節に合わせて暖色にしたい人に刺さるような文言を使うようにしています。
あとは、自分と同じように暖色カラーでTOPに出てきた人の投稿の作り方を参考にすることもあります。最近はシンプルな文字入れをした人がよくTOPに上がってくるので、文字の色や配置はそれを真似して、文言はオリジナルで考えることが多いです。
TOPに出安いようシンプルな文字入れで
―梅津さんの投稿のキャプションを見ていると、「この色は僕にしか作れません」など、力強いメッセージが目を引きます。
はい。「自分にしかできない!」くらいの力強いメッセージを入れないと、お客さまは色味だけ参考用に保存だけして、他のサロンに行ってしまうこともありますよね。なので、「自分にしかできないカラーなんだ」ということは強調するようにしています。せっかくバズったのに、集客に繋がらないのはもったいないですから。
―なぜ、#暖色カラーで打ち出すことに決めたのでしょうか?
今はフリーランスですが、新卒で就職したのが入社から半年でデビューできるという都内のトレンドサロンだったんです。そのサロンはSNSにもすごく力を入れていたので、入社10日目から本格的にInstagramをスタートして、デビュー直前にはアカウントを4つ作って集客の準備をしていたんですよ。
―アカウント4つもですか!?
はい。それぞれ異なるターゲットに向けて作っていて、1つ目は暖色カラー、2つ目はミルクティーベージュ、3つ目はグレージュなどの暗髪、4つ目はさまざまなカラーを上げるヘアカタログ的なものでした。その4つの中でメインで取り組んでいたのが暖色カラーで、最初にバズったこともあり、打ち出しの方向性を1つに定めました。自分がお客さまに求められているのはブリーチなしで髪が傷まない、なおかつブリーチなしで入りやすい暖色カラーなんだな、と。
―しっかりとニーズに応える方向性で打ち出すスタイルを決めたんですね。それにしても、4つもアカウントを運営するのはすごく大変だったのでは?
1日10時間くらいインスタをやっている時期もありましたね。家にいる時間はずーっとインスタ……みたいな状態でした。めちゃくちゃ負けず嫌いなので、どうしても同期の中でデビュー初月の売り上げで1位を取りたかったんですよ。それだけのために4つのアカウントそれぞれで1日3投稿して、お客さまにDMもたくさんして――DMは制限がかかる限界数まで送っていました。その甲斐あって、デビュー初月は210万円を売り上げて、同期の中だけでなく、サロン歴代一位を取ることもできました。
―すごく強いモチベーションがあった、というわけですね。
>新規集客に特化するならば、投稿はある程度同じものをループさせてもよい