サロンに藁小屋? 英香さんのセンスが溢れすぎるHOUNE(ホウネ)が中目黒にオープン。新店舗に込めた想いと、英香さんの現在地
表参道のサロンune(ウネ)のオーナーで、プレイヤーとしてもヘアメイクとしても活躍する英香(ひでか)さん。
同業の美容師さんからもリスペクトを集める英香さんの前回の記事は、大きな反響を呼びました。そのとき「スタッフのためにも新しい活躍の場を作りたい」と話してくれていた英香さんが、今年2月に中目黒に新店舗HOUNE(ホウネ)をオープン。
早速新しい店舗にお伺いし、HOUNEに込めたこだわりや思い、そして、次々と新しい道を切り開く英香さんのモチベーションについても伺いました。
une立ち上げから離職はほぼゼロ。スタッフの新しい活躍の場となるHOUNE
HOUNEの出店自体は1年ほど前にすでに決まっていました。ありがたいことにuneを立ち上げてから今までスタッフの離職がほとんどなく、売り上げも順調に伸びてきているので、そういうタイミングなのかな…と。スタッフから新しい店舗を出してほしいというリクエストもあったので、みんなが活躍できる環境を作りたいな、と動いた形です。
出店にあたって、まずは物件探しとサロンの名前決めを同時にスタートさせたのですが、振り返ってみるとそれが一番大変でしたね。HOUNEというサロン名には、uneを包む(hou+une)という意味を込めました。名前を決める際に大切にしたのは、Webで検索したときに同じ名前の美容室が出てこないこと、短くて覚えやすい言葉であること、日本語のやわらかな響きがあること。ずっと悩んでいたので、ある日「HOUNE」という名前が降りてきたときは、光が差したような気持ちになったのを覚えています。
物件は、表参道にあるuneの近くから、意外に思われるような遠くのエリアまでいろいろ探しました。中目黒は個人的にはあまり馴染みのないエリアでしたが、この物件は駅から近いのにすごく静かなんですよ。静かな雰囲気が好きなのは、私を含めてうちで働くスタッフ、お客さまにも合致していたので、良い環境だなと思いました。
既存のお客さまの好みを把握できている、というのは、1店舗目のときよりはスムーズに物事が決まる要素かもしれませんね。ちなみに、面積的にはuneより少しだけ広くなりました。
uneを出すときもそうだったのですが、サロンをオープンするときって、リスクを抑えるために小さいお店から始める方もいらっしゃいますよね。私もそうしてもよかったのですが、スタッフとお客さまが順調に増えたらすぐにキャパシティが埋まってしまって、またすぐ次の店舗を見つけなきゃいけないじゃないですか。それであれば、多少リスクがあるとしても広くてゆとりのあるお店にしたかったんです。私やスタッフにとっても、働きやすい環境は活力になりますしね。
>藁を使った超独創的な内装は、「包む」+「une」から着想を得たアイデア