これって、もはやカスハラ? 美容師の時を止めた、お客さまからの難癖や難題
最近はカスタマーハラスメントなんて言葉がありますが、美容業界も例外ではありません。ごく稀に、美容師も耳や目を疑うようなお客さまの言動を目の当たりにすることも…。今回は、その中でもクスっと笑えるものから、美容師のことを思うと切なくなるものまで、さまざまな理解の範疇を超えたお客さまからの難癖・難題エピソードをご紹介します。想定外すぎる理不尽のオンパレードに「本当にいろいろな人がいるな…」と呆れて笑ってしまうはず!
<目次>
>ボブの長さしかないのに、お客さまが希望した衝撃の髪型とは?(30歳/男性)
>カットした翌日にお客さまからのクレームが。その内容に頭はパニック!(26歳/男性)
>「シャンプーをするな」と言うお客さま。でもその髪の毛じゃ切れないよ…(32歳/女性)
>「シャンプーおじさん」に、ぼったくりと言われたり警察を呼ばれたり…(26歳/女性)
>「それは私がもうおばさんだって言いたいわけ!?」お客さまの若さへの執着がすごい…(40歳/男性)
>ドライヤーを使わせてくれないお客さま。この時代に生きにくそうな、その理由とは?38歳/男性)
>風邪引いちゃうよ! 1,000円のブロー代を払うのが嫌なお客さまがとった驚きの行動とは?(35歳/女性)
>就職の面接試験に必ず合格する髪型にできなかったのは、僕のせいですか?(30歳/男性)
>割引クーポンが使えないと言うけど、私にはどうすることもできません…!(32歳/女性)
>「カットで癖毛を治すことが得意」なんて書いてないのに。勘違いは怖い…(30歳/女性)
ボブの長さしかないのに、お客さまが希望した衝撃の髪型とは?(30歳/男性)
新規のお客さまがカウンセリングのときに、「これにしてください」とヘアカタログの写真を指差しました。その写真は、バストラインまであるロングのヘアスタイル。しかし、お客さまの髪は鎖骨までしかないボブの状態だったのです。
「のちのち、この髪型になるようにしてほしいということですか?」と聞くと「いや、今日、これにしてほしい!」との返答が…「エクステをつけるということですか?」と聞き返すと「つけなくて大丈夫です」と…。
何を言っているのかわからなくなり、正直に「お客さまは今、鎖骨までしか長さがないですが、この写真の方はバストラインまでありますよね? エクステをつけないとこのヘアスタイルはできないのですが」と丁寧に伝えました。すると「えっ、長さが足りないですか!?」と真顔で返してきたんです。そして、引き下がることなく「いや、これにしてほしい!」の一点張りでした。
仕方なく「伸びたらこれになるようにしておきますね」と説明して、少しラインを整えて毛量調節をするのみでなんとか施術をしました。最後に鏡を見せたら、そのお客さまは「ほら、ちゃんとできたじゃない! 私の言っていることが正しかったでしょ?」と言って帰っていったんです。
どうしていいかわからず、そんなことある? と思わず笑ってしまいました。自分で見て長さが足りないとわからない人がいるんだ…。しかも、全然違う髪型だったのになぜ満足したのでしょうか? 今でも不思議な経験だったと思っています。
>普通にカットして何もなく帰ったお客さまから翌日にクレームの電話が…