20代はスポンジ期。「好き」を決めつけず、いっぱい真似して吸収しよう。〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 第5回 Cocoon VAN

 

20代は美容師として、社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う美容師を続けるためには20代のうちにやっておくべきことがあるはず…!

 

そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

 

今回は、今年で創業16年目を迎えるCocoonの代表、VANさんです。ノンブローカットを考案し、多くの美容師を育て、数々のヘアコンテストで審査員も務めるVANさんから20代の美容師に向けて熱いメッセージをお届けします。

 


 

1つ目:「無色透明」でいよう。

 

 

最近は、とりわけ「個性を突き詰めよう」とか「自分印を見つけよう」なんて言われますけど、若いうちからそんなものを持っている人は一握りの天才だけです(笑)。これは、昔も今も変わりません。20代は、むしろ”無色透明”でいいんです。なぜなら、吸収の年代だから。この時期は、スポンジ期なんですよ。

 

「自分印を見つけなくちゃ」と躍起になると、今のご時世はバズることばかり考えてしまう。バズりが悪いってことではないんですよ。何万人ものフォロワーを得ることだって、すごい才能と努力ですからね。ただ、自分印というのは仕事をしていく中で見えてくるものだし、年と共に変わっていくものです。僕は今50代ですが、振り返ってみても20代の経験や、人との縁が今の自分の基礎になっています。そんな吸収力が一番ある時期に自分で「色」を決めつけてしまうのは、本当にもったいないこと。

 

20代のみなさんの個性はこれから出てくるものだから、何色にも染まらない自分でいれたほうがいい。SNSを見たり音楽を聴いたり、いろんなものを感じる中で、どれも受け入れて好きになれたほうがいいんです。ジャンルやテイストで自分を絞り込まず、今はとにかく全部経験して幅を広げておくことをおすすめします。

 

 

2つ目:「好き」を決めつけないこと。

 

 

スポンジ期なのに、「自分はカラーが好きだから、カラーの得意なサロンで働きたいです」とか、自分の「好き」を、まだ思い込まないでほしいのです。情報があふれている現代では、働く前から「カットは難しい」とか、「分かりやすいカラーの方がバズりやすい」などという情報がどんどん入ってきますよね。それが先入観となって、やる前から「自分はこれが苦手」「これが好き」などと思い込んでしまうんです。

 

スポンジ期だからこそ、まずは全てひととおり経験したほうがいい。自分の得意は、やっていく中で見えてくるものです。先輩やお客さまから褒められて、その回数が増えていくと、「自分はこれが得意なんだ」と気づくんですよ。僕らの仕事は、人が評価してくれる。「好き」と「得意」が必ずしもイコールとは限らない…。褒められた分量で「好き」になっていったり、好きだと思っていたことが意外とそうでもなかった、と分かることもあるでしょう。だから、20代のうちは自分の主観だけで「好き」を決めない方が可能性は大きく変わるのです。

 

>3つ目:「師匠」を見つけよう。

 

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