「大阪の有名なヘアメイクって誰?」次世代カリスマ美容師を生み出した言葉 ONYX KOUSEIのコトダマ
第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。
今回は、カラーに強みを持つ個性派集団ONYXの代表であり、次世代カリスマ美容師として注目されるKOUSEIさんのコトダマを紹介します。
「この言葉がなかったら、東京で美容師をしていなかったかもしれない」と本人が語るほど、運命を決める一押しになった言葉の力を感じてください。地方から上京を考えている美容師さんにぜひ読んでいただきたいです。
先生の何気ない一言「卒業したら何するん?美容師とかどうなんよ」
中学時代はバスケ部だったのですが、髪の毛を伸ばすのが禁止だったのでボウズにしていたんですよ。ただ、髪の毛を切るのは好きで、友だちの頭をボウズにしてあげたりしていました。そのときは自分が髪を切る仕事をすると一ミリも思っていなかったんですけれど。
あるとき、職員室の掃除をしていたら、学年主任の先生から「お前、卒業したら何するん?」と聞かれたんですよね。正直、あんまり考えていなかったので、「何にも考えてないっす」みたいな感じで軽く返答したんです。すると、「美容師とかどうなん?」と言われたんですよ。
なんで先生が美容師を勧めたのかわかりません。ボウズ頭でしたし、僕が髪の毛を切っているのも知らなかったはず。なんとなくオシャレが好きそうだと思われていたのかもしれないですけれど。とにかく、先生の言葉を聞いた瞬間、僕の将来の選択肢に美容師が加わりました。
美容師の何に惹かれたかというと、言葉の響きですね。「師」という言葉がついているのも好き。それから美容師という職業を意識し始めて、高校三年生のときは美容師になると決めました。あのとき、「美容師とかどうなんよ?」ときかれていなかったら、美容師になっていたかどうかわからないですね。
先輩の一声で見学せずにKANBIに入学「お前、絶対にこの学校に来いよ」
ある美容専門学校の授業を見学したとき、なんかちょっと面白くなさそうだと思ったんですよ。それで、いっそのこと、専門学校には行かずに就職しようかなと思っていました。
地元の先輩が、別の美容専門学校に通っていたので、ためしに連絡をとってみたんです。「学校は面白いですか?」と聞くと「めっちゃ面白いから、お前、絶対にこの学校に来いよ」と言われたんです。僕は「わかりました!」と言って、見学も行かずにそこの学校に決めました。それが、僕が卒業した関西美容専門学校です。
先輩に相談した段階では、美容師になるかどうか五分五分くらいの気持ちだったんですが、「絶対に来い」と言われたことで、気持ちが決まったのは事実。しかも、その先輩と僕は特別仲がよかったわけではありません。たまに会って挨拶するくらいの関係性でした。
それでも入学後は先輩と仲がよくなりすぎて、よく一緒にいたので、1年生の同級生からは留年してると勘違いされていたようです。途中まで敬語で話しかけられていました(笑)。
美容学校は先輩の言葉通り、楽しかったですよ。ヘアやファッションが好きな子が多いし、話が合う同級生が多かった。しかも、ヘアショーやイベントが盛んな学校だったので、思い出もたくさんありますね。