【Z世代・松岡諒】コンシャス・ビジネスでポジティブに攻めるのみ!新しい価値観で美容業界を席巻するマルチな次世代経営者で、QinとNullの仕掛け人

 

 

今回取材したのは、新卒入社した大型サロンを4ヵ月で退社し、フリーランス美容師へと転身した松岡諒(まつおかりょう)さん。GO TODAY SHAiRE SALONでサロンワークをしながら本社のマネージャー業務やマーケティング業務を担当し、新規事業では20代限定の育成型シェアサロン『Qin(シン)』の立ち上げも経験。そして、ほぼ同時期に気鋭のスタイリストを集めたサロン『Null(ヌル)』を2人の共同代表とオープン。加えてNullでは美容学校生コミュニティの運営、経営コンサルティング、物販事業なども手がけ、弱冠25歳にして飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しています。そんな松岡さんの取材を行うため、都心に雪が積もった2月初旬、Qinに伺いました。美容業界の新時代を感じさせるフレッシュで熱いビジネスセンスに注目です!

 


 

自分が本当にやりたいことが、少しずつ見えてきて…

 

——松岡さんは、サロンに入社して4カ月で退社し、フリーランスになったそうですね。そして今、25歳で起業家としても注目されています。そんな松岡さんのこれまでの経歴を教えてください。

 

中学生の頃から地元の美容師さんの影響で美容師になることは決めていて、進学する専門学校も決めていました。美容師はきつい仕事だと言われますが、当時メディアを通して見ていたカリスマ美容師のポジティブな考え方には共感しましたし、好きなことでいろいろな方の人生に貢献し、若くしてお金をたくさん稼いだり、遠くの誰かに影響を与える生き方はすごいなと憧れていましたね。自分もあんな風になりたいと思っていました。

 

 

新卒で入社したのは、早期デビューに力を入れていたサロンです。早くデビューしたいというよりは、業界で新しい画期的なことに挑戦しているサロンに入りたかったんです。結果的にそこには4ヵ月しかいませんでしたが、たくさんのことを学ばせていただきました。週3はアカデミー、週2は都心や近郊のサロンを回って仕事を覚えていきましたが、アシスタント期間に人間性を磨くことに注力している会社だったので、半年でデビュー2〜3年目レベルの子が生まれる環境だったんですね。だから悪口や愚痴などが一切出ないですし、基本的にポジティブで主体的な人ばかりでした。

 

 

——4ヵ月で退社を決めるに至ったのは、何かきっかけがあったんですか?

 

起業したいという気持ちが強くなっていったからです。入社当初はとにかく技術を磨いて、3〜4年はそこで頑張りたいと思っていたんです。でも美容師だけじゃなくて、別の仕事の方がものごとを大きく動かせる感じがあって。

 

美容学生時代、学生と美容師の交流会を企画したことがあったんです。そこに来てくれた方が「学生も就活に悩むし美容室側も求人で悩むから、こういう交流会はすごくいいね」と言ってくれたんですね。確かにこういうイベントを仕掛けたりするなら、フリーランスになったほうがいろいろな可能性が広がりそうだと思いました。

 

 

 

——フリーランスに転向したばかりの頃は、美容師技術はどんなレベルだったんでしょうか。

 

ウィッグのカリキュラムは終わっていたので、ベーシックは頭に入っていました。ただ集客のことがわからなかったので、シェアサロンのGO TODAYに参加してからバックオフィスの先輩にしっかり教えていただきました。売上が立つようになったのは、フリーになって3ヵ月目からでしたね。現場で一緒に働いていた先輩美容師さんたちの、仕事に対する姿勢や人間性の高さなど、刺激を受けることも多かったです。フリーランスになった時期は早すぎましたが(笑)、積極的に動くと人間関係が広がるので、そこはすごくいいところだと思いますね。

 

 

——GO TODAYの本社の業務、Nullの経営業務もされていますが、どのように両立されていますか?

 

今は週3日(金土日)だけサロンワークをしていて、あとはデスクワーク。カフェにパソコンを持ち込んで仕事をしていることが多いです。仕事内容は幅広くて、新商品の開発戦略やセミナーの企画、集客の基盤を調整して戦略を練ったり。出店のための資料作成もしています。これはテナントのオーナーさんや銀行に会社説明をするときに使うものですが、自分たちの強みや弱い部分、現段階の課題などが見えてくるので、それを定期的にひとつずつ改善しながらバージョンアップしていくということをしていて。こういったプレゼン用の資料を作らないサロンさんが多いんですけど、これは作るのをおすすめしたいですね。

 

 

>シェアサロン『Qin』とブランドサロン『Null』を同時期にオープン

 

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