「好きな美容師ランキング2023」二連覇達成のRYUSEIさんが振り返る2023年と2024年の衝撃的な野望とは…!?
美容師が同じプロとして評価する「好きな美容師」に投票する渾身企画「好きな美容師ランキング2023」。グランプリを獲得したのはBeleza総代表でPELEオーナーのRYUSEIさん。2022年に引き続き2連覇となりました!
リクエストQJ編集部がトロフィーを持参してRYUSEIさんを直撃!
2023年の振り返りとこれからの展望をメインに、今考えていることを縦横無尽に語っていただきました。
売上、クリエーション、店舗展開……すべてをやった先の景色を見てみたい
QJ編集部:「好きな美容師ランキング2023」1位おめでとうございます! 昨年に引き続き2連覇となり、3年連続1位を獲得で殿堂入りも見えてきましたね。
RYUSEI:殿堂入り……殿堂入りするともうランキングには入らないんですよね。それはちょっと迷いがありますね。ランキングに入らないと自分の立ち位置がどれくらいなのか、わからなくなってしまう部分もあるので。
それに、僕より若い世代に1位を取ってほしいという気持ちもあるんです。このランキングで1位を取ると世界線が変わるんですよ。普段できないような美容学生に向けた仕事もいただくことができますし、そういう経験をもっと若い世代にもしてほしいという願いもあるので、あまり1位に居座り続けるのも悩ましいですね。常に挑戦者でいたいという気持ちもあります。
ただ、今年1位をいただけたのは素直に嬉しいです! 自社で手掛けた美容師さん向けのアパレルブランド『DARA』の服の販売が11月にあったので、その効果も大きかったのかな、と分析しています。高単価な商品が何百着単位で売れたので、自分のコアなファンがどれくらいいるのか、データを得ることができたと思っているんです。
QJ編集部:アパレルブランドの立ち上げについてはアンケートでも多くの言及がありました。今後の展開は?
RYUSEI:メンズラインのナイロンのセットアップは代表作として常に扱おうと思っていて、miyu(PELEディレクター)が手掛けているスウェットやスカートなどのレディースラインのものはこれからも続々と新作が発表される予定です。
QJ編集部:アパレル立ち上げの他に、2023年を振り返るとどんな1年でしたか?
RYUSEI:一番頑張ったのはやはりクリエーションや撮影に関わることですね。自分のレベルアップに努めました。あとは、お店を支えるバックオフィス業務にも注力しました。マニュアル動画の制作や新規出店にもリソースを割きました。だから、地道な1年だったんですよ。
QJ編集部:バックオフィスの業務やマニュアルの作成など意外な一面です。店舗の展開にも注力されるということでしょうか?
RYUSEI:はい。計画では5年以内に28店舗出店を目指しています。2月には今PELE渋谷店がある下のフロアも拡大予定で、4月には名古屋に2店舗目を出店する予定です。
ありがたいことにリクルートも順調です。PELEはスタッフの9割が女性なのですが、女性が働きやすい会社を目指していて、平均年収600〜800万円を狙っているんです。女性の平均年収とすると、美容業界外からも注目を集める会社になれるはずです。
歩合率はかなりいいですが、さらにスタッフの待遇を良くしたいと考えるとスケールメリットは切り離せません。そのための拡大路線でもあるんです。
あと、僕個人としては店舗展開した先にある視座を得たいんです。売上1000万円やって、クリエーションもやって、まだやったことないのは多店舗展開。ブランディングを大事にして限られた店舗でやっていくのもカッコいいけれど、スタッフの幸せを考えると、会社のスケールの大きさが大事だと身に染みた1年でした。
スタッフへの還元とブランディングを保てるギリギリのラインが今は28店舗だと考えていますが、実際にやってみたら無理!ってなる可能性はあります(笑)。そうしたら、何のプライドもなくスッパリ10店舗くらいでやめるかもしれません(笑)! でも、一旦失敗があってもいいんですよ。作った先にわかることがあるはずなので。
>もっともっとうまくなりたい――アシスタント1年目と同じ熱量で焦っている……!?