スタイリストデビュー月に売上350万円という伝説を生み出し「パーマ美容師」として名を轟かせた森越道大さん。経営者としての才覚も発揮し、現在はサロン経営だけではなく、美容業界のAI普及を目指す一般社団法人デジタルサロン協会の活動を通じて、美容業界の改革を進めている人物です。今回はそんな森越さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回、今回は後編です。ぜひ前編とあわせてご覧ください！

絶対に仕事を理由に家族を犠牲にしない

忙しくなると目の前のことに追われがちで、本当に大切なものをないがしろにしてしまうことがあると思います。わかりやすいところで言えば「家族との時間」がそう。経営者として素晴らしい成功をおさめているけれど、家庭が崩壊しているというケースをよく聞きます。

それって、本当の意味で成功者と言えるのかな？ と僕は思うんですよ。

僕は予定がギチギチですし、死ぬほど働いていますが、家族との時間を犠牲にすることはありません。なぜなら、僕にとって家族はかけがえのないものだからです。

僕はここで仕事と家族のどちらが大切かという話をしたいわけじゃありません。そもそも比べることはナンセンスだと思っています。どちらが上、どちらが下ではない。自分の人生における優先事項を優先するというのが僕の習慣なんです。当たり前に聞こえることかもしれないけれど、緊急の仕事が入ったりして忙しすぎるとついつい忘れてしまうと思います。

人間は緊急の仕事に集中して、緊急ではないけれど、自分の人生において大切なものを後回しにしがちです。その代表例が、家族であり健康だと思っています。家族も健康も緊急ではないけれど、失ったら人生の大切なことの大部分を失うことになってしまいますよね。

＞忙しい現代人は本当に大切なものを見失っている