Z世代のスター発掘! ポップでキュートな《ナナミ的世界観》ブルーオーシャンを求めて磨いたハイトーン×個性派アレンジが武器。ヤマダナナミさんのセルフブランディングとは?

 

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?

ハイトーン、デザインカラー、ヘアアレンジを組み合わせたポップで人と被らないスタイルが注目されているフリーランスのスタイリスト、ヤマダナナミさん。

天才肌の感覚派かと思いきや、実は計画的&理論派だというヤマダさんに、これまでの歩みを教えていただきました。

 


 

唯一無二のスタイルが集客の秘訣

 

 

私は高校卒業後、すぐにサロンに入ったんです。そこでネイリストとして働きながら、通信で美容専門学校に入学して美容師免許を取得しました。その後、転職した先でスタイリストデビューを果たしたのですが、今は外部講師やセミナーの仕事をいただくことも増えてきたので、時間の融通が利くフリーランスとして働いています。

 

私の持ち味といえば、ハイトーンとデザインカラー、ヘアアレンジを組み合わせたスタイルですね。ハイトーン、デザインカラー、ヘアアレンジのうち2つを組み合わせている方はいますが、全てを組み合わせている方はあまり居ないんですよ。そういう独自性が、今の集客やフォロワー数につながっているのかなと思います。

 

 

アレンジを始めたきっかけは、あるコンテストでした。というのも、私は通信課程で学んだので、学生時代にワクワクするようなヘアショーやコンテストに参加した経験がなく、そういうものに憧れがあったんです。

それがデビュー当時、たまたまヘアアレンジのコンテストを見つけて。もともとアレンジは好きだったので張り切って参加したのですが、経験がほとんどなかったこともあり結果は振るわず…。

 

 

そこからは悔しさと焦りで、モデルさんを使って営業時間前に2スタイル、夜に1スタイルを2年間つくり続けました。しばらくは見よう見まねでやっていましたが、ある程度パターンを学ぶと「もっと上手くなりたい」という欲が出てきて、セミナーにも参加するようになりました。夜行バスで遠方のセミナーにも行きまくりましたね。

 

ゼロから1をつくることが強みになる

 

 

アレンジをより活かすためのハイトーンやデザインカラーは、モデルさんを呼んで実践しながら独学で身に付けました。いま打ち出しているような塩基性のパキッとしたカラーをやり始めたのも、コンテストがきっかけなんですよ。昨年、あるコンテストのデザインカラー部門に出した作品がたくさんの方に見てもらえて、そこからはデザインカラーのオーダーをいただく機会もグッと増えました。

 

カラーに関しては、ストーリーにお客さまのビフォー・アフターと、再来の方は前回のカラーも紹介するように心がけています。デザインカラーって、色落ちの過程や残留が気になりますよね。経過を見せることで不安を払拭して、大胆なデザインカラーもチャレンジしやすくなればいいなと思っています。

 

実は、来年の2月に私を含めた数人の美容師さんで全国的なヘアアレンジ・コンテストを開催する予定なんです。

 

 

ヘアアレンジの全国的なコンテストって少なくて、せっかく腕を磨いても発表できる場がほとんどありません。私自身がそうだったように、コンテストは技術や感性を磨くきっかけになりますし、ヘアアレンジ自体の価値を高めるためにも、プロがきちんと審査する場がもっと必要だと感じています。

普段のサロンワークはもちろん楽しいけれど、それだけではなく、ワクワクしながらクリエーション力を高める機会があるといいですよね。

 

>感覚だけじゃ、目標は達成できない

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング