suburbia石川ヒデノリが49歳で始めたTikTok。ショート動画と真剣に向き合ったことで、想定外の効果も?
32歳のときに都内屈指の有名店から独立し、東京・青山で4席のスモールサロンから1棟ビルのサロンオーナーになったsuburbia(サバービア)の石川ヒデノリさん。”外国人風ヘア”の先駆者として新規月600名も殺到する時代を経て、ドン底の時代も経験。ブローもアイロンも必要なく、”乾かすだけで決まる“スタイルを追求し、現在はリピート率100%を誇っています。前編では有名店時代のお話から独立までのお話を中心に伺いましたが、後編では49歳でTikTokデビューした理由や発信内容、サロン教育などについてもお届けします!
ドン底から奮起。さまざまなことを見直してTikTok参戦!
32歳で独立した頃、 “外国人風ヘア”という打ち出しが大当たりしたんです。でもやがて新規集客が減ってしまって…。サロンとして進むべき方向を見失い、さらにスタッフも辞めていくし、いっときはまさにドン底でしたね。もう一度借金してサロンを立て直そう、と思いました。新規客は激減しても、美意識が高くて経済的にも豊かな固定客には恵まれていました。だからこの場所、青山でやり続ける気持ちは揺るがなかったです。それで4年前に現在の1棟ビルに移って、心新たに営業していくことにしました。
サロン教育を見直したり、シャンプーの開発を始めたり、去年10月にはTikTokも始めました。まさか49歳からTikTokを始める人はなかなかいないと思ったし、このまま自分がしてきたことを何も発信せずに死にたくないと思って(笑)。若い世代がワチャワチャしている中で、美容師のおじさんが専門知識を発信したらイケるかな?って。いろいろと調査してシャンプーの情報を発信することにしたんですが、最初は正直言うとそのテーマに乗り気じゃなかったんです。でもサポートしてくれる人もいたので、目の前にチャンスがあるなら言い訳をしないでやろうと。それが東京カミマニアというアカウントです。
最初の3ヵ月は登録者が全然増えなかったんですけど、翌年1月に2000人、3月には8000人に増えて、今は1.6万人になりました。登録者が増えていくたびに、どんどん楽しくなりましたね。質問や面白いコメントもきますし、最近はアンチに対して戦ってくれる人も出てきて議論してくれているんですよ(笑)。年齢を言い訳にせず始めて良かったなと思っています。