Who is she ?? 業界の注目を集める表参道のおしゃれサロン、une をつくった英香さんってどんな人なの?

 

お客さまだけでなく、美容師からも気になるサロンとして名前が上がり、注目されている『une(うね)』。そんなサロンのオーナーである英香(ひでか)さんが作るのは、ナチュラルな中にちょっとシュールな要素が入ったおしゃれで唯一無二なスタイルです。

二児の母、プレイヤー、そして女性経営者としても活躍している英香さんに、サロンに込めた思いやご自身の働き方についてお伺いした貴重なインタビューです!

 


 

チャレンジすることを諦めず、環境の変化も味方につけて楽しんで

 

 

新卒で入社し10年ほど働いていた表参道のサロンから独立して、今のお店を作ったのが30歳のときです。それまでは1年目からずっと社長のアシスタントについていて、厳しい環境ではありましたが、とても大切に育ててもらいました。

前のお店も大好きでしたし、独立は考えていませんでしたが、周りの美容師の方々は30歳前後で独立する人が多い印象で。それを見て「そういうものなのかな?」とぼんやり思っていましたね。その印象もあって、社会人になりたての頃は「もし自分だったら…。漫画や映画が好きだから、漫画喫茶みたいなお客さまと楽しめる美容室を一人でやるのもいいな」と軽い気持ちで考えていた時期も。

 

 

そこから結婚を経て、30歳が近づいてきた時に、「20代は目の前の仕事をがむしゃらに続けてきたけど、ずっとこの環境のままでいいのかな?」と考えるようになりました。お店は変わらず好きなままでしたが、自分の人生について前よりも深く考えるようになったんですよね。その頃はスタイリストデビューもして、急に「お店のためにも自分のためにも、もっと活躍しなきゃ」と仕事への不安と焦りを感じ始めた頃でした。

 

そのすぐあと、28歳で第1子を出産しました。その時はデビューしたばかりだったし、早く現場に戻って会社に貢献したいと考えていたので、4カ月で復帰したんです。でも、その出産と復帰を経て、お客さまや仕事に対する考えが変わったことを今でもよく覚えています。

 

 

というのも、出産したことでの気づきは大きくて。例えば、当たり前に朝から夜まで自由に働いていたことのありがたさや、いつも通るサロンまでの道のりが、階段が使えないお子様連れのお客さまには通いづらい道だったこと。沢山のことを初めて知って、街や駅の景色さえも全く違って見えました。

それと、私自身が母になったことでお子様連れのお客さまも増えたのですが、フロアで子どもが泣いてしまうと、周りが気にしていなくてもお客さま自身が申し訳なさそうにしていることが多くて…。なにか力になれないかと、真剣に考えるようになったんです。

 

お店や自分の活躍よりも、どんな環境の人にも美容室を楽しんで欲しい、という気持ちがきっかけとなり、「理想とする美容室を自分で立ち上げればいいのではないか」と自分の中でなにかが変わったのを感じました。やると決めたらやるタイプなので、動きだすのは速かったです。

20代で子どもがいて女性経営者、という例がその当時は周りにいなかったので、不安はたくさんありました。その反面、周りにロールモデルがいなかったからこそ、「これから同じ考えを持った方々の希望になれるのではないか」と、新しい美容師の形に挑戦することを無我夢中で楽しんでいた自分もいたように思います。

 

偶然ですが、お店を立ち上げたのは30歳のとき。20代前半の「30代になったら漫画喫茶みたいな美容院をやりたいな」と思っていた時期からは、だいぶ考えが変わって大人になったな、としみじみ思います。(笑)

 

>une立ち上げまでの日々と、サロンへの想い

 

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