不景気といえど、新たにオープンするサロンは後を絶ちません。そんな多くの新規サロンの中でも、お客さまに選ばれ、美容師からも注目されるサロンになる秘訣とは一体なんなのでしょう？

今回、QJナビ編集部が独自に、今もっとも“勢い”のあるサロンを5店舗ピックアップ！　それぞれのサロンが持つコンセプトや目標、大切にしていることについて伺いました。

1.　お客さまとのマッチングを大切にする『SYAN』

　　プロフィール

サロン名：『SYAN』（シアン）

URL: http://syan-tokyo.com/

場所：〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-27-6 コスモ原宿2F

オープン日：2013年4月 （リニューアルオープン日:2015年2月）

オーナー名：野々口 祐子（ののぐち ゆうこ）

－サロンのコンセプトを教えてください

「私が昔からなりたいと思っている女性像が『優しく柔らかい印象でありながら、凛とした強さを持った女性』。そういった女性に来店してもらい、彼女たちが過ごしやすい空間にしていきたいと考えています」

－どんなことを意識したサロン作りをしていますか？

「サロンらしくない雰囲気作りを意識しています。入り口にはカウンターを設置して、施術前後もゆっくりと過ごしてもらいたいと考えています。また、リニューアルにあたりセット面を増やしましたが、隣の人との間隔はあけて、お客さまにとって心地よい空間作りを目指しました」

－実際にどんなお客さまが来店されますか？

「25歳〜30歳。一通り経験し、安定と刺激を求める方。特にアパレル関係の方が多いです」

－得意なメニューや売りにしているメニューはありますか？

「得意な雰囲気は、“透明感”、”ヌケ”、”気取りすぎない”をキーワードとしたスタイル。得意なメニューは“パーマ”。ダメージなくしっとりとした手触りで、柔らかくしっかりとしたカールを出してあげるために、薬剤と機械のマッチングを特に吟味して行なっています」

－お店の強みを教えてください

「丁寧なカウンセリングを意識的に心がけ、お客さまが本当に似合う髪型を一緒に考えていくこと。特に初回のお客さまは、フィーリングをマッチさせるためお互いのイメージの共有とともに、方向性が定まるまで話をします。また、予約数の制限をして、お客さまの居心地のよさを1番に考えています」

－2015年の目標と長期的な目標をお聞かせください

「2015年の目標は、“SYANの名前を広げること”と“スタッフ１人１人の個性をもっと引き出す”ず、名前を広めていくためにはヘアメイク活動など、外での仕事を増やしていきたいと思っています。また、サロンの運営が安定してきたので、スタッフたちには自分の興味のあることにトライしてもらって、それぞれの個性や色をもっと出していってもらいたいと考えています。

長期目標は、“２店舗目オープン”と“女性が安心して働けるサロン作り”ですね。

“2店舗目オープン”は最初から漠然と考えていますが、自分の目が届く範囲でやっていければと考えています。

もうひとつの“女性が安心して働けるサロン作り“は、女性は結婚・妊娠などライフスタイルの変化でどうしてもお店を離れる時期がきてしまいます。そのタイミングで、せっかくのお客さまも離れていってしまうかもしれない。そうならないよう、お店全体でお客さまの情報を共有して、そういった美容師を受け入れる体制を作っていこうと思っています。

もし担当者が変わっても、その人の髪のクセなど最初から分かっていれば、お客さまをサロンジプシーにさせず、自分の好みをわかっているお店に安心して通い続けていただけると思っています。

これから自分自身で、身を持ってそういう環境を作れるというところを見せていきたいと思っています」

＞2つめは大人の社交場を作る『MR.BROTHERS CUTCLUB』