【月総売上1300万超】店販売上600%UP。『sand』中至紋が本気で取り組む店販は、実践的な教育術の突破口に!
“ショート”や“ボブ”を得意とし、技術志向の印象が強いサロン『sand(サンド)』。今回は「店販月間売上600万超え」という噂を聞きつけて、横浜店のトッププレイヤー・中至紋(なかしもん)さんをインタビュー。昨年末にかけて3ヵ月間、チームで店販に本気で取り組み、その脅威の数字を達成したそうです。この経験を通してアシスタントたちは美容のプロとしての自覚が芽生え、大きく成長したのを実感した中さん。店販から見出した実践的な教育術について深掘りします!
“店販”はアシスタントが成長するための重要なサロンワーク
僕が本格的に店販に力を入れ始めたのは、昨年の10月です。アシスタントが成長するサロンワークは何だろう?と考えていたときに、”店販”だと思ったんですよ。商品をお客さまに提案することにマイナスイメージを持つ人は多いと思うんですけど、その原因を紐解いてみると、過去に商品を提案したときのお客さまからの鈍い反応だったり、先輩からの強引な指導などがあったりするんですよね。でも、それらは本質じゃなくて。僕は、店販には目には見えない大きなメリットが2つあると思っています。ひとつはお客さまとの信頼関係を構築できるツールであること、ふたつめは美容のプロとしての圧倒的な成長を後輩たちに促せるということです。
まず担当者として、どうすれば目の前のお客さまが綺麗になるのかを本気で考えます。今の現状、悩み、理想像、この先のプランを、一緒に考える事が大切です。それが僕たち美容師としての責任だと思います。今は2人のアシスタントと共にチームで動いているんですけど、髪質や理想をしっかり共有し、みんなで目の前のお客さまを綺麗にする事を、心掛けています。
僕はシャンプーをする機会は少ないため、アシスタントがシャンプーカウンセリングをします。どのシャンプーが合っているのか、どういう髪質で、どんなことに悩んでいて、自宅ではどんなケアが適しているのか。綺麗にしたいという気持ちが伝わることで、必然的にアシスタント指名が増えます。それがやりがいにも繋がりますし、それが1つの成功体験になります。
もちろん、最初は説明も上手にできなかったりすると思うんです。でも、数を重ねていく中でヒアリング力や説明する力が身についてきて、いち美容師としてお客さまとしっかり向き合う責任感も育ち、お客さまの感情や空気を読みとる力がついてきます。それが結果的に、数字を出せる美容師に繋がるんですよ。そこが、店販の本質かなと僕は思っています。お客さまはご自宅でその商品を使いながら、香りの良さや髪の手触りの変化などに感動し、僕らのことを思い出して「またサロンに行こう」と思ってくれたりすると思うんですね。商品が、自分たちの分身になってくれる。これって素敵なことだなと思いませんか?