アニメ×ヘアのパイオニア Wille志賀尚之の心に火をつけた珠玉のコトダマ6連発

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回はアニメ×ヘアのパイオニアであるWille代表の志賀尚之さんのコトダマを探りました。尊敬する先輩の言葉や漫画の名ゼリフ、さらには意外なあのアーティストの歌詞も…! 最後まで必見のインタビューです。

 


 

「授業中は答えが思いついてなくても、最初に手を挙げろ」

 

 

美容学校の1つ上の先輩に、すごく尊敬できる人がいました。彼は学生時代から雑誌に出ていたし、僕の第一希望のサロンの内定を持っていたから、聞きたいことがいっぱいあったんですよね。それで、質問したい内容をメモにまとめて、自分から話しかけていったのがきっかけで、いろいろと教えてもらいました。

 

就職活動に向けて模擬面接の相手役にもなってもらったのですが「コミュ力低いし、暗いから絶対に第一志望のサロンの内定は出ないよ」とダメ出しされまして。「コミュ力上げる努力をしろ」と言われたので、「何すればいいですか?」と聞いたときに言われたのが「授業中は答えが思いついていなくても最初に手を上げろ」だったんですよね。

 

手を挙げて、当てられたら話すしかない。そしたら当然、対応力もついてきます。もちろん僕は、そういうキャラじゃなかったから、一歩前に踏み出す勇気が必要でした。だからこそ、やってよかったなと。

 

ほかにもカフェで知らない人に声をかけて話し相手をしてもらったりして、どんどんコミュ力を磨いていきました。これがめちゃくちゃ効果てきめん。面接のときもすらすら言葉が出てくるし、就職活動前と後とでは人格が変わったくらいの感覚がありました。第一志望のサロンにも内定し、先輩には感謝してもしきれないです。

 

「人が寝ているあいだに、寝たり休んだりしてるようじゃ上手くならん」

 

 

最初に勤めたのが東京トップのトレンドサロンだったので、めちゃくちゃ厳しい世界だろうと思っていたのですが、どのくらい努力すれば芽が出るのかイメージできていませんでした。

 

あるとき、アシスタントリーダーの先輩から「お前は天才型じゃない。努力型だから人一倍努力しよう」と言われました。天才じゃない人は、普通にやっていても天才に追いつけない。だから先輩は「人が寝ているあいだに、寝たり休んだりしてるようじゃ上手くならん」と言ったんです。人が遊んでいるときに一緒に遊んでいるようじゃダメってことですよね。

 

かなりキツイ現実を突きつけられた気分でしたけれど、先輩の言葉が自分の努力の物差しになりました。実際、同期にいた天才型の女の子は、すぐに先輩のメインアシスタントになっていたんですよ。才能で勝てないなら人一倍の努力と忍耐力とメンタルの強さで生き残る。そんな覚悟が生まれました。

 

「自分を信じないやつなんかに、努力する価値はない!!!」

 

 

このセリフは、漫画『NARUTO(集英社)』のガイ師匠が、天才型の相手と戦う弟子リーに向けて言った大名言です。これが周りの天才型に押されて心が折れかけていた自分にめっちゃ刺さったんですよ。

 

漠然と努力するのは苦しいし、なかなか結果に結びつかないけれど、「これをずっと続けていたら立派な美容師になれる!」と信じ続ければ、いつか結果を出すことができるんですよ。

 

>『任務は遂行する』『部下も守る』「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな

 

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