借金ありの崖っぷちから起死回生!リアル韓国ヘアの匠NORA YUMAのコトダマ

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回はリアル韓国ヘアをいち早く発信し、韓国ブームの牽引役の一人となったNORA HAIR SALON のYUMAさん。Instagramフォロワー2.5万人超で、サロントップクラスの売れっ子ですが、決して優等生ではありませんでした。今回はそんなYUMAさんの浮き沈みを表すコトダマを紹介します! 伸び悩んでいる美容師さん必見のインタビューです。

 


 

「お前、その覚悟があるんだったら絶対やめんなよ」

 

 

僕が「美容師になる」と言ったとき、家族や地元の友達全員に反対されました。特に母親は美容専門学校をやめて看護師をしていたので、美容師の世界の厳しさを知っていたんですよね。「美容師として生き残る人はひと握り」とよく言われていました。

 

いくら美容専門学校に行きたいと言っても許してもらえないので、自分で勝手に入試の手続きをしちゃったんです。手続きに必要な書類には、親の名前を自分で書きました。合格通知をもらったときに、両親に土下座をして「来年からここに行きます。学費だけお願いします」とお願いしました。母は大激怒&大反対。でも父は「お前、その覚悟があるんだったら絶対やめんなよ」と応援してくれたんですよね。両親は喧嘩になっちゃいましたけれど…。

 

 

もともと僕はあんまり親に反抗しないタイプだったんですよ。素直に母が敷いてくれたレールの上を進んでいました。介護士の道を強く勧められて、そちらに進みかけていたのですが、敷かれたレールの上を歩くのは嫌だなと。初めての反抗だったからこそ、父が認めてくれたのだと思います。

 

ちなみに、母は僕がスタイリストになっても認めてくれず、売れるようになって初めて認めてくれました(笑)。だから、つい最近のことです。

 

友達に言われた「お前なんか美容師になれなくね?」

 

 

僕は地元ではおしゃれと言われていたのですが、美容専門学校に入ってからダサいほうのグループに属していました。おしゃれな集団から完全に「あいつらダサくね?」という目で見られていたし、僕のセンスをみて「お前なんか美容師になれなくね?」と平気で言ってくる友達もいたんですよ。

 

僕は個性的なファッションであればあるほどカッコいいと思っていたので、ファッションもヘアスタイルもごちゃっとしていたんですよね。トータルでコーディネートできていなかった。

 

ド直球でダメ出しされたので、めちゃくちゃ凹みましたけれど、それが自分にとってはプラスだったと思います。見返してやりたいと思い、一番おしゃれな友達に歩み寄りました。「おしゃれを教えてください」みたいな感じで。それから毎日一緒に学校に行くし、帰りも一緒に帰るように。その子がどこで買い物をしているのか、どういう感覚で物事をみているのか、聞きまくりましたね。そうして、シンプルだけれど計算されたトータルコーディネートを学ぶことができたんです。

 

 

2年生になったころには、ダメ出ししてきた友達からも素直に「すげー変わったよね」と褒められるように。面と向かって否定してくれる人って、実は大事なんですよね。言葉ひとつで人は変わるから。

 

>人生を変えた一言は、お客さまからの「韓国っぽいね」

 

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