ムラタサダヒロ×松村明輝「地域標準」のカラー戦略が全国区に。10年先のヘアトレンドを見続ける【タブロイド版リクエストQJより】

 

タブロイド版リクエストQJ2022-2023年冬春号がこのほど発行されました。ここでは誌面の一部をご紹介します。

2022年11月某日。静岡でのカラーセミナー講師を終えたムラタサダヒロさんが、新幹線での帰路、東京駅で降り立った。東京のトップサロンで活躍してきたムラタさんが、東日本大震災を境に宮城県仙台市を拠点に移して10年が経つ。そこへ松村明輝さんが合流した。松村さんは千葉県柏市でサロンワークを行う一方で、いち早く個人でヘアカラースクールをスタートさせるなどヘアカラー教育に尽力。現在は柏市に自身の店舗をオープンさせるため準備中だ。共に地方都市でカラーを牽引し、立地的なハンデを感じさせない活躍ぶりを見せる二人。そんな彼らから見たヘアカラー市場とは?

 

three 代表

ムラタサダヒロ

都内サロンで活躍し、多くのモデルや女優のヘアを担当、東日本大震災を機に家族と共に仙台へ移住。活動の拠点を仙台へ移し、最先端のヘアカラーデザインを発信し、日本のみならずアジアでも高く評価される。オンラインサロンM3主宰をはじめ、セミナー、書籍など全国の美容師に向けたカラー教育を手掛ける。また美容メーカーとの薬剤開発にも参加し、カラーデザインのみならず、技術、薬剤知識にも精通。2020年からは仙台市にオープンしたカラーに特化したサロン「three」を拠点とする。

Instagram:@sadahiro.murata

 

 

(株)GDS(グローバルデザインスクール)代表

松村 明輝

茨城県出身。国際理容美容専門学校卒業。19歳から美容業界に入り、フランスで技術研修を受けたことをきっかけに、海外の最新技術を日本向けに改良、発信をスタート。バレイヤージュの先駆者として外国人風を広め、さらに韓国人風、チャイボーグなどを含む海外の最新技術が学べるスクールを全国7カ所に創設。これまで3600名の卒業生と約150名の講師を輩出。現在はスクール運営を中心に美容師のパーソナル指導やコンサルを行なっているほか、千葉県柏市に新店オープンに向けて準備中。

Instagram:@haruaki_matumura

 


 

ヘアカラー領域を切り開く二人の原点

 

松村:静岡出張、お疲れさまでした。かなり精力的にセミナー活動を展開されているようですが、今回はどんなセミナーだったんですか?

 

ムラタ:通称ムラタズラボというオンラインサロンを主宰しているんですが、そこではいろんなメーカーのカラー剤を使って、通常の営業と同じ流れで施術を見せているんですよね。そのセミナー後に商材の売れ行きにも影響することから、ディーラーさんのサポートを受けながらオフラインのセミナーもやるようになったんです。

 

松村:オフラインで教えることの大切さも感じます。デジタルの進化とコロナが重なって、オンラインセミナーが一気に浸透しましたよね。それまで東京主導だった技術トレンドが、オンラインの浸透によって一気に地方に広まった。でもリアルに目の前で技術を見せることは大事だと思います。技術を教えることはできても、それを根付かせるのはなかなか難しいです。

 

ムラタ:ところで松村さんと最後にお会いしたのは3年前。某ライブセミナーにコラボ出演した時でしたよね。

 

松村:そうですね。僕がバレイヤージュを美容師さん向けに指導するスクールを創設したのが2017年なんですよ。海外の美容師がやっているデザインカラーを日本向けにアレンジを加えてノウハウを確立して、関東、関西、九州で教えたのが始まりで。今はスクール業からサロン経営の方へシフト中なんですけど。

 

 

>二人があえて東京以外の場所で勝負する理由

 

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