【初めてのフェムケア】Feminine(女性の)+Care=Femcare。学校では教えてくれない、みんな気になるフェムケア入門編
今回は、初心者でも分かるフェムケアということで、女性にとって関心の高いフェムケアにまつわる身近なお話からおすすめアイテムまで、入門編をお届けします! デリケートゾーン専用ケアアイテムや吸水ショーツ、よもぎ蒸しやFemtechTokyoの開催など、フェムケアは今、かなり注目度の高い分野です。なんとなく分かるけど、みんな実際何かしているの?デリケートな内容だから、話題にするのが恥ずかしい、そもそもフェムケアとは一体何!?という方も多いのでは?
ここではフェムケア最前線を取材し、ライター水戸がレポートします!!
今回教えてくれたのは、、、
デリケートゾーンケアのオイルやソープをはじめとする、フェムケアのトータルブランド「pitôn」(ピトン)開発チームのお二人。
今中美代子さん
pitônアドバイザー
ヘアメイクとして外見の美を求める中で、「一人ひとり違う、本当の美しさや健康」を引き出すためには内面からのケアも必要だと実感し、自律神経にアプローチする施術の資格を取得。女性特有の健康課題に着目し、女性ホルモンと関係の深い子宮のケアの必要性を感じ、フェムテックマイスターを取得。子宮ケアについても発信している。
Instagram:@parafuse.miyoko.daikanyama
TOMOYAさん pitônプロデューサー
HONDA GROUPプロデューサーとして、サロンワークの他、国内、海外のヘアーショー、セミナー、撮影に数多く参加。美の表現をするうえで美容師の現場での限界を感じ、よりホリスティックな美と健康の提供のために様々なプロデュースをスタート。60年続くシャンプーのリブランディング、アロマウォーターを用いた飲食業、CBDを用いたQOLを向上させる製品開発、雑穀米サプリなど複数のプロジェクトを展開中。
Instagram:@tomoya.morimoto0905
フェムケアへのアプローチを叶える5つのSTEP
>【STEP.1】女性がフルパフォーマンスを発揮できるのは、月に何日か知っていますか?
>【STEP.3】月単位と一生で考える、エストロゲンとの付き合い方。
>【STEP.5】フェムケアビギナーさんにおすすめのアイテム
【STEP.1】女性がフルパフォーマンスを発揮できるのは、月に何日か知っていますか?
女性の体は、卵胞期・排卵期・黄体期・生理と、4つのサイクルで構成されており、排卵期〜生理の期間は約20日間と言われています。その期間、個人差はあるものの、多くの女性が不安定になったりイライラしたり、お腹が痛かったりとマイナートラブルを経験しています。心身ともにポジティブでいられる期間は10日ほど。女性の体は、1か月の約2/3の時間、ホルモンに振り回されているのです。
今回、取材前に20〜40代女性約120名にアンケートを実施したところ、体のことや女性特有の悩みを抱えているという人は全体の90%近く。またそれを話せる人がいない、もしくは誰に相談したら良いのか分からないという人は半数を超えている結果となりました。
例えば生理痛、“病気ではないから”という理由で、病院にも行けず、鎮痛剤などで我慢せざるを得ないのが現状です。でも、もしかしたらそれが、病気や妊娠・出産に関わるSOSなのかもしれない。
女性の社会進出が増え、バリバリ働きたいという女性が多い中、それを阻む加齢による体の不調。晩婚に伴う出産年齢の高齢化と不妊問題。女性が抱える体の悩みは、とても深刻です。
そんな日本社会の状況を打開すべく、2020年、自民党の野田聖子議員を中心にフェムテック振興議員連盟が発足されました。これまでご法度だったデリケートゾーンに関する表現やプロダクト、テクノロジーを、社会に適合させていくような動きが始まったのです。
今まで学校では教わってこなかった、性についてのリテラシーを再構築するため。“フェムケア”という言葉をよく耳にするようになった理由には、このような社会的背景がありました。
ちなみに、「フェムケア=デリケートゾーンのケア」と認識されている方も多いと思うのですが、フェムケア(「female」+「Care」)とは、生理やPMS、妊活支援や更年期のトラブル、ホルモンのケアを目的としたサービスや商品のこと。またフェムテック(「Female」+「Technology」)は、それを目的としたテクノロジーのことを言います。
例えば、デリケートゾーンのソープやよもぎ蒸しなどはフェムケア、ルナルナのアプリやオンラインピル処方システムなどはフェムテックに分類されます。