【Say./COA/fifth】地域のサロンが主役に代わる。トップサロンの出店戦略にみた新しい可能性【タブロイド版リクエストQJより】
タブロイド版リクエストQJ2022-2023年冬春号がこのほど発行されました。ここでは誌面の一部をご紹介します。
都内一等地で展開するトップサロンの次なるチャレンジは、未知なる地域への出店だ。その仕掛け人たちは、何を見て出店を決めたのだろう。また新たな出店戦略を機に、地域の希望の灯となる期待大。「いま」そして「これから」のサロンビジネスの形を追った。
> Case1 : 攻めの出店がスタッフの成長を加速させる! Say.
> Case2 : 一人の従業員を守るための出店計画 COA
> Case3 : 11月は福岡、12月は名古屋と出店ラッシュ! fifth
Case1 : Say.
攻めの出店がスタッフの成長を加速させる!二拠点サロンワークという新しい働き方も創出
<Say.>
2020年4月、表参道に『Say.』出店。コロナ禍でのオープンだったため、最初は苦戦するものの、徐々に新規客を獲得。2021年3月、表参道に2号店 『Say. Ree』出店。2022年9月、福岡に『Say. FUKUOKA』出店。
Say.
代表
戸﨑 亨祐
栃木県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。栃木県内のサロン1店舗を経て、都内の地域密着型サロンに転職。その後、面貸しサロンや店長業務を経験し、有名店『GARDEN』に入社。トップスタイリストなどの要職を経て独立し、2020年4月表参道に『Say.』を立ち上げる。2021年3月、2号店 『Say. Ree』を出店。今年9月、福岡に3号店『Say. FUKUOKA』をオープンさせる。
Instagram:@ k.tosaki
カットに定評のあるサロンとして、全国的な知名度も感じ始めた今年、Say.は地方出店に踏み切った。選んだ場所は福岡のおしゃれスポット、天神。福岡出店にあたっては、東京店のスタッフが2週間ごとに入れ替わりで出張する形になる。なぜこのタイミングで福岡出店を決めたのか。またスタッフを現地採用するのではなく、出張という形にしたのはなぜだろう。
「福岡出身のスタッフがいて、福岡への想いが強いことが大きかったですね。他人を思いやって助け合える人間関係ができているし、九州出店を考えたときにSay.にとっていいイメージしかなかったです」
ちなみに福岡店の店舗に立つのは、今のところスタイリスト1名、アシスタント1名という体制だ。セット面8席とは少々贅沢な空間という気も。
「現地でのスタッフ採用も進めています。うちのスタイリストは全店舗で6人なので、2拠点が始まってから表参道の店舗にはスタイリストが2人ずつしかいない感じですけど、お店は少人数で回したほうが下の子の成長が早いんですよね。デビュー間近のアシスタントもいますし、活躍の場を与えていきたいので、今回はその準備としての出店でもあります。目先の利益だけを追うなら1店舗運営の方がいいんですけど、僕は人を育てたいので。僕らは新しく入ってくれた子には愛情をもって一生懸命教えるし、教えることで自分も成長できて、お店の成長にも繋がります。だから、うちは出店のスピードが早いんです。これからもどんどん攻めますよ(笑)」
>ハイプレイヤーサロンCOAが挑む!一人の従業員を守るための出店計画