カラーの匠たちが認める【QUQU楽人(ラクト)】 型破りなデザインを生み出す風雲児の思考回路

 

カラーを得意とする美容師さんたちから、異口同音に「気になる美容師」として名前が上がるQUQU楽人さん。一見すると常識破りでありながら、実はその人の個性を表現する唯一無二のカラーデザインを生み出しています。そんな楽人さんのデザインの源とは? 本人に直撃取材しました!

 


 

日本国内だけではなく、海外からも感じる熱い視線

 

 

編集部:カラーが得意な美容師さんに「最近気になる美容師さんいますか?」と聞くと、楽人さんの名前が上がってきます。ご自身で注目を感じることはありますか?

 

楽人:日本の美容師さんが、僕のことを注目してくれているのは光栄です。でも個人的には海外の人が見てくれているなって感じています。と言うのも、僕のInstagramのフォロワーさんはニューヨークの方とか、中国とか台湾の方とかが多いんですよ。

 

コロナの渡航制限が軽減されてから、ニューヨーク在住のデザイナーさんとか、日本が好きな観光客の方々が、予約してきてくれることもあります。英語が話せないんで、ニーズを汲み取るのが大変なんですけれど。

 

DMで連絡をもらえれば翻訳できるので、それでどんなデザインが好きなのか聞くんですけれど、困るのが「なんでもいいよ!」という場合。当日も、翻訳アプリを使ったり、スタッフに手伝ってもらったりしてなんとかコミュニケーションしてデザインしています。

 

90年代やY2Kカルチャーが今の気分

 

 

編集部:デザインのリソースはどんなものですか?

 

楽人:僕はもともとカラーが好きで色々発信していたのもあるんですけれど、90年代とかY2Kファッションが好きで、デザインにも取り入れていたんですよ。多分、海外でも同じようなムーブメントがきていたので、僕のSNSを見つけてくれる人が増えたのかなと思います。

 

2、3年くらい前から90年代のファッションとかカルチャーが面白いと感じていまして。当時の原宿のストリートスナップがいっぱい載っている『FRUiTS』とか、『Zipper』とかが好きで、古本屋さんが多い神保町でアーカイブを買い集めたりしていたんですよね。情報密度がPinterestなどとは大違いなので。雑誌だから年代や季節ごとに違いがわかるのが面白いですよね。当時のヘアを見るとカラーというより、パンチが効いているカットのヘアスタイルが多いなと思います。「え、そこまでやっちゃっていいんだ」みたいな驚きがあるんですよ。

 

 

当時は頭に異素材を使うスタイルもあって、例えばドレッドヘアにゴムホースをつけたりとか、斬新なんですよ。あとは、刈り上げで絵を描くことをわりと早くから始めたほうだと思っていたんですが、90年代のNBA選手のデニス・ロッドマンが刈り上げのところに黄緑色などを使って、豹柄を描いていたりとか、すでにやっていたんですよね。

 

刈り上げアートもかなり早くからやってきた自負はあるんですけど、90年代から刈り上げアート的な表現をしている人がいることを知ったときは衝撃でした。やっぱり何事にも先人がいるなぁって思うんですよね。

 

 

>ボーダーカラーや刈り上げアートでブレイク

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