推しがいれば人生だけでなく仕事も充実! 推し活美容師の生き様とは

 

 

昨今、“推し”という言葉を耳にすることが多くなりました。しかも、推しの存在は人生を豊かにしてくれるとか…。

 

そこで今回は、推しへの理解が深い人気美容師4名にアンケートを実施し、推しの魅力から、推しがいることで得られるメリット、「推し活」「推しごと」が美容師にもたらすプラスの影響までお伺いしました。

 

 

<目次>

>推しがいないなんて人生の10割損! 推しは切磋琢磨しあえる最高のライバル─Wille志賀尚之さん

 

>目標を見失ったときに前を向けたのは推しのおかげ…! 仕事でもプライベートでも新しい出会いをつなげてくれる存在─OCEAN TOKYO Sunny さいしゅえりさん

 

>存在すべてがLOVE! 推しがいるから、どんなに高い壁も“余裕”で乗り越えられる─groove groove中川武久さん

 

>最強の推したちが仕事の活力! プライベートの充実はもちろん、接客での会話も楽しくなった─FiN by allure 土屋桃佳さん

 

 


 

推しがいないなんて人生の10割損! 推しは切磋琢磨しあえる最高のライバル─Wille志賀尚之さん

 

 

——志賀さんの推しを教えてください。

僕はさまざまな界隈に推しがいまして、2次元の推しは、『冴えない彼女の育てかた』のメインヒロインである加藤恵(かとう めぐみ)さま。声優の推しは、天使の生まれ変わりといっても過言ではない、小倉唯(おぐら ゆい)さま。3次元アイドルの推しは、ハロー!プロジェクトのアイドルさま方。個人名を挙げるのは難しいのですが、松浦亜弥(まつうら あや)さまに始まり、すでにご引退された嗣永桃子(つぐなが ももこ)さま、ご卒業された佐藤優樹(さとう まさき)さま、今もなお最高を更新し続ける現役メンバーのみなさま方です。推しは多ければ多いほど供給が止まないので人生が潤います!

 

 

——推しと出会ったきっかけは?

加藤恵さまとは2015年冬クールのアニメが出会い。坂の上にベレー帽を被り現れたそのお姿は、まるで冬から春になり芽吹いた桜のようで、透き通っていて可憐で愛らしかったです。小倉唯さまとの出会いは、2011年に放送されたアニメ『神様のメモ帳』でメインヒロインを演じられていたのがきっかけ。あのときは、もう天使が下界に降りてきたのかと思いました。ハロプロにハマったきっかけは、2001年「ドッキドキ! LOVEメール」でデビューをした松浦亜弥さまをテレビで見た瞬間ですね。当時中学生だった僕は「この人と結婚するんだ」と心に誓ったほど。これが本気の初恋だったのかもしれません。

 

——あなたの推しの魅力を教えてください。

全員に共通していることは「プロ意識の高さ」と「自分の魅せ方の理解力」です。加藤恵さまは、一歩引いた位置から周りをサポートすることが多いのですが、意見すべきところや、大事なところはグッと前に出ていき、しっかりメインヒロインとしての役割をまっとうするんです。

小倉唯さまは、想像をはるかに超える忙しさの中でも大学をしっかりご卒業し、声優業はもちろん、歌やダンス、ご自身のルックスについても常に高いパフォーマンスを発揮できるよう探究、研鑽されていらっしゃるのが素晴らしい。

ハロプロのアイドルの方々は、オンマイクで歌って踊ることは当たり前、立ち位置が細分化されたステージングもピタリと合わせる、そのこだわり。みなさまプロとしての気合いの入り方が違います。自分をどのように魅せたら良いのか、どんな魅せ方を求められているのかを探し続け、判断し、常にファンの想像を越えるパフォーマンスを提供してくださる姿には大変感銘を受けますね。Blu-rayでLIVE鑑賞しているときは、全体パフォーマンスと個人の動きや表情管理、音とダンスのハメ込み方を見て、そこに至るまでの努力を想像し大抵、泣きます…。

 

——推しと出会って、ご自身や生活にどのような変化がありましたか?

自分は、物心ついたころから「推し」が存在していたので、むしろ推しのいない人生を知りません。基本的に仕事と睡眠時間以外は推しを眺め、休日はLIVEやイベントに行って応援したり、CDやBlu-ray、グッズを買ったり、Instagramやブログにリアクションをしたりなど、仕事以外の時間は全力で推しに捧げてきました。もし推しのいない人生を送っているとしたら、きっと生きた屍のようになってしまっていることでしょう。これまでさまざまな方々を推させていただいてきましたが、振り返ってみても、心を揺さぶられ、体を突き動かすきっかけは、常に推しだったように思います。今後もファン一人ひとりの応援やいいね、コメントが推しのみなさまの活動の支えになっている! と信じて推していきたいと思います。

 

——「推しがいて良かった…」と、どんなときに感じますか?

自分の心が折れそうなとき、壁にぶち当たったときです。自分の何百倍も忙しく、自分の何百倍もプレッシャーと闘っている推しの方々を考えれば、大体のことが小さく感じます。しかも、推しのみなさまは、苦労や努力の跡を見せず、お客さまのためにステージ上で輝く姿だけを魅せてくれています。そう思うと、自分はなんて甘いんだ! なんて暇なんだ! と気持ちを奮い立たせてくれるんです。ヲタクを極めすぎると推しの映像が脳内で自動再生されるようになるので、思い浮かべるだけで大抵のことは乗り越えられます!

 

——推しの存在が、美容師業においてもプラスになったことはありますか?

美容師としてだけでなく一社会人として生きていく上で、尊敬できる方々に出会えたことは幸せだと感じております。挨拶や返事といった社会人の基本から、プロとして求められたことには100%以上の成果で応えることまで、中学生や高校生の方々が当たり前のようにやって魅せている。どんな業界、世界においても、社会で生きている人にとって勉強になることしかありません。

 

——志賀さんにとって推しとは?

切磋琢磨できる尊敬すべきライバル

 

住む世界やステージは違いますが、僕たちファンは、推しが自身の道を進んでいく姿に魅了され感動し、その対価としてお金を払います。そして、推されている方々はプロとして、大きなプレッシャーと闘い、血の滲むような努力をしながら、僕らの前に立ち、さらなる魅力を届けてくれています。僕らファンはその努力に対して、負けないぐらいの気持ちで推していかなければならないのです。これは当然のことで必然なのです。だから、お互いがお互いのために、切磋琢磨し合いながら成長していくいわばライバルなのです。

 

——これから「推しに出会いたい」と思っている美容師さんへ一言!

推しが本当に一人もいないのなら無理して作らなくてもいいのではないでしょうか。ただし、人生の10割を損していると思います…。自分のまだ見ぬ潜在能力を引き出してくれるような推しに出会って、人生をより豊かにするか、知らぬまま損をして生きるか…。推しは自然と目の前に現れるものなので、ぜひそのチャンスを掴んでいただきたいです。仕事のパフォーマンスは確実に上がります。そして最後に一言だけ言わせてください。「推しは推せるときに推せ」。

 

ヲタ活中の志賀さん

 

<プロフィール>

 

 

Wille

代表/志賀尚之(しが なおゆき)

1987年生まれ。神奈川県出身。住田美容学校卒業。都内1店舗を経て、2015年渋谷に「Wille」を設立。アニメなど、ジャパニーズカルチャーを落とし込んだカラーデザインが大好評。業界誌での撮影多数、セミナー講師としても活躍している。

 

Instagramアカウント:@ shiga_man

 

>OCEAN TOKYO Sunny さいしゅさんが魅了される「漣ジュン」とは?

 

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