山崎健吾さんが回答【お悩み①:カラーでもっと売上をあげていくにはどうすればいい?】オンラインサロン生を指導する最新教育現場から見えてきたこと
カラー技術に特化したオンラインスクール『HAIR COLOR ACADEMY(ヘアカラーアカデミー)』を立ち上げるなど、カラー教育の最前線で活躍中の山崎健吾(やまざきけんご)さん。教育者である一方で、プレイヤーとしても現場に身を置く山崎さんは、最新トレンドの発信や、顧客ニーズをつぶさに吸い上げたリアルなデザインが強みです。SNSでも一貫して技術面で役立つ情報を発信し、そのフォロワーのなんと8割が美容師。そんな山崎さんが「カラーにまつわる疑問」について答えてくれました。今回は3回シリーズの1回目になります。
お悩み①:カラーでもっと売上をあげていくにはどうすればいい?
【山崎さんへ質問です】
インスタでヘアカラーの売上アップに成功している人のケースを見ています。私もヘアカラーは得意な方なので、カラーで売上を上げていきたいと思っているのですが、手始めとしてどんなことから取り組んでいけばよいのでしょうか? 山崎さん、教えてください。
【山崎さんからの回答】
「カラーで売上をあげていく」には、デザインカラーを積極的に打ち出して、提案力や高度なデザイン技術で勝負していく。そんなルールに囚われている人は多いのではないでしょうか?
僕自身、サロンワークに携わりながら感じているのは、ヒアリングの重要性です。目の前のお客さまは何を求めているのか。どんな悩みを持っているのか。お客さまが発する言葉、表情、仕草からも見えてくるものがあるはずです。確かに今、ブリーチ施術が浸透したことによって、デザインカラーの提案の幅がぐんと広がりましたし、バリエーションも無限です。でも目の前のお客さまはトレンドカラーを求めているわけではない。その時、その場所でのベストチョイスを求めているのです。
例えばホームカラーと違って、美容師に任せることでどんな良さがあるのか。他の美容室のカラーと違って、自分が行うカラーには何が違うのか。そして、お客さまの現状のヘアに対して、どう効果的なのか。お客さまとのカウンセリングを重ねた上で、自分が提案すべきことが見えてくると思います。
カラーで、お客さまから支持されるために必要なのは、技術と知識の勉強かなと個人的には思います。特にカラーの技術は日進月歩で進化し続けている面があります。勤務先サロンで先輩から教わって勉強するのは限界もあるでしょう。実際、僕のオンラインサロンで学んでいる方は、結果、ほとんど売上が上がっています。自分がカラーを学ぶことで、お客さまにも提案しやすくなりますし、説明に説得力が増します。特にヘアカラーに関しては、勉強することをやめないのは大事かもしれません。
またカラーで売上を上げていくことで肝心なのは、リピート率のアップです。僕が主宰するオンラインサロンの会費は月額6000円なのですが、会費を払って勉強しているという自負があるので、学ぶことに対して非常に意欲的です。僕自身が感じているのは、入会されたばかりの会員の皆さんは、みんな一様に基本的なカラー技術を持っているし、上手。でもイマイチ自信がない、と感じられているのがほとんどです。地方の美容師さんでキャリアのある人でも、そう感じているようです。いま、当たり前にやっているカラー施術を、お客さまに伝わるように説明したり、新しいデザインを説得するための言語化も必要になってきます。
オンラインで勉強すると言っても、サロンによっては商材が揃ってなかったり、カラー剤が揃ってないから無理だと思う人もいるかもしれません。でもそこで諦めないでください。これがないと表現できない、という「色」はありません。オンラインサロンのいいところは、美容師さん同士のリアルな交流を元にした学びあいです。商材に縛られずに色味を出す、という試みもやっていますし、お互いが発信し合いながら学びあえる場になっていると思います。
次回は「どうやって自分の引き出しを増やしていけばいい?」というお悩みについて、山﨑さんが答えてくれます。
- プロフィール
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山崎健吾 やまざきけんご
1992年、福島県生まれ。山野美容専門学校を卒業後、都内のサロンに就職して1年半でデビュー。腕を上げて地元の人気サロンに転職し、250名のスタッフで営業成績トップを獲得。3年後、再度上京し、カラーの技術をさらに高め、SNSマーケティング、色彩学、心理学を習得。現在は業界最大級のオンラインHAIR COLOR ACADEMYの運営、セミナー活動、サロン運営、コンサル、YouTubeなど幅広く活動中。
Instagram: @ kengo_yamazaki_
(文・QJナビDAILY編集部)
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