「7°の傾き」に込められた「LECO odd」のコンセプト 2022年3月に誕生した新店の狙いを内田聡一郎さんに聞いた!
LECO、QUQU、öben、に続き4店目のLECO oddを2022年3月にオープンさせた内田聡一郎(うちだそういちろう)さん。新店のLECO oddはどんなサロンなのでしょうか。新しいサロンのコンセプトや、狙いとは? これまであまり触れられることのなかった、内田さんのブランドづくりや、店舗経営の考え方について迫ります!
「7°が気持ちいい」 デザイナーとつくった異空間
―LECO oddのオープンおめでとうございます! 斜めのミラーが印象的な内装ですね。新店舗のコンセプトを教えてください。
実はね、ミラーや備品は全部7°に傾いているんですよ。デザイナーさんが「7°が気持ちいい」と提案してくれて。既製品にはないものだから全部特注品です。
今回の新店舗をつくるとき、「ちょっとバランス感を外したいな」と思っていました。LECO oddは、あえて正統派からちょっとハズして、実験的な表現もできるような場にしたいと考えています。
これだけ全体的に斜めな空間だと、フラットなところが逆に不自然に見えてくるものです。僕は、相対的に多いのか少ないのかで「普通」と「変」の境界線が変わると思っていて。周りが斜めなら、それが「普通」になる。逆に「普通」の人が浮いてしまうような、そういう空間をつくりたいと思いました。
店内にミラーが多いのは、単純に僕が好きだからというのもあるんですけれど、空間が抜けて見えるし、近未来的にも見えるし、なによりスタッフが映えますよね。個性的なスタッフがたくさんいるので、見て楽しんでほしいです。
ヒップホップ集団Odd Futureにインスパイアされた
―サロン名の由来を教えてください。
oddという単語の意味は、「奇数」とか「不揃い」とかそういう意味なんですけれど、言葉が持つ意味そのものというよりは、僕が好きなヒップホップ集団Odd Futureからインスパイアされました。
Odd Futureは、メンバー全員の名前が立っていて、それぞれ尖っているんだけど、集まって音楽をするときもめちゃくちゃかっこいいんですよね。僕たちがLECO でやろうとしていることと近いという想いもあって、この名前に決めました。
―このタイミングで店舗を出したきっかけは?
ありがたいことに、LECOのメンバーもどんどん増えて、しかもみんな辞めずに頑張ってくれています。しかも、「LECO に入りたい」と言ってくださる方もすごくたくさんいるから、このままだとサロンから溢れてしまうと思っていました。サロンを拡大したいという気持ちはないんですけれど、溢れる前に新しい活躍の場を用意したいと考えて、出店の準備をしていたんですよ。
そうしたところに、ちょうどöbenの隣のテナントさんが退去されたので、そこを借りてöbenと繋げるようなカタチで、oddをつくることにしたんです。öbenはどちらかいうと大人の落ち着いたメンバーがいて、oddは尖った若手が躍動するステージのようなイメージですね。