「高っ!」と思いつつ「もう一度行きたい」と心に刻まれるサービスを受けにいく -THE REMMY 倉田聡子さんの習慣 後編-
おしゃれなベリーショートヘアが印象的で、個性派揃いのTHE REMMYの中でも、ひときわアイコニックな存在である倉田聡子さん。「#坊主女子」の代表格としてメディアに取り上げられたこともあり、ショートヘア希望の女性が彼女のもとに集まっています。そんな倉田さんのキャラクターや仕事に取り組む姿勢がどのような習慣から育まれているのか教えていただきました。インタビューは前編・後編の2回、今回は後編です。ぜひ前編とあわせてご覧ください。
「記憶に残るサービス」「リピートしたくなる理由」を知りたい
最近はあまり行けていないのですが、もともと旅行が好きで、コロナ以前は海外を含め一人で色々なところに行っていました。コロナ禍の今は可能な範囲で旅行に出かけています。宿泊はゲストハウスやビジネスホテルなど安めの宿。だって食事をして寝るだけのホテルにお金をかけるなんてもったいないじゃないですか。今でもその気持ちがないわけではないのですが、最近は、旅行先ではできるだけその地域で上質なサービスを提供しているホテルや旅館に泊まるようにしています。というのも、一度、手頃な料金ではないけれども、記憶に残るホテルに滞在してから、「記憶に残るサービスってなんだろう」「リピートしたくなる理由ってなんだろう」と考えるようになったんですね。ただ食事をして眠るためだったら高いお金を出す必要はないと思うのですが、なぜそのホテルや旅館が良いとされているのか、実際に体験して知りたいと思うようになったんです。
これは美容室にもつながる話だと思います。失客するのは「次はここじゃなくてもいい」と思うからじゃないですか。私はお客さまに、「もう一度、このサロンにきたい」と感じる時間を提供したい。だから私は、もう一度、高いお金を出してもそこに行きたいと自分が感じる理由を知りたいと思うのです。