【ATSUTOSHI】英国サスーン仕込みのカットを体現する小さなハサミはオーダーメイド。「ねっとり」とした切れ味を追求中!?
ロンドンのサスーンカット仕込みの技術を持ち、美容学校生や若手美容師から絶大な支持を集めるGARTEのATSUTOSHI(池田アツトシ)さん。理論的でわかりやすいカットで、セミナー講師としても定評がある一方、美しいカットラインとマッチした斬新なヘアカラーや、オシャレ感度の高い写真も精力的に発信中。さらにはサロンオーナーとしてのマネジメント手腕にも注目です。そんなATSUTOSHIさんが、「美容師のハサミ」に登場してくれました。ぜひYouTubeでもご覧ください!
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サスーンカットの原点。小さなハサミ3丁
リクエストQJのYouTubeチャンネルのコンテンツの一つ「美容師のハサミ」。美容師であり動画クリエイターでもあるトカジショウタさんがナビゲーターを務め、トカジさんが一人二役で取材と制作を担当しています。今回はATSUTOSHIさんがオーナーを務める原宿のGARTEを訪問しました。
トカジ:サスーン出身のATSUTOSHIさんだけに、使うハサミも違うのかなと思うんですけど…。
ATSUTOSHI:サスーンでは小さなハサミで細かく切っていく感じなんです。時間をかけてでも正確なカットをして欲しいというお客さまがサスーンには多いので、僕がサスーンに留学していた時もやはり小さなハサミで切ることを前提として学んでいました。
トカジ:では早速見せていただきたいのですが、こちらのゴールドがメインシザーですか?
ATSUTOSHI:めちゃくちゃ小さくて、5インチなんですけど、研磨しているために今はさらに小さくなっているはずです。こちらはベースカット用に使っています。正確にカットをする上でやはりこれくらいのサイズ感がベストで。髪の毛を切るときって刃先しか使わないんですよね。だったら大きくある必要がない。サイズが大きければ大きいほど、押してしまってズレが生じますからね。
ただ日本人の髪の毛ってすごく硬いので切りにくいんですよ。だからハサミの素材なんですが、SG2という日本の鋼材の中でも一番硬いと言われている鋼材を使用しています。僕としては小さいハサミを使いたいけど、日本人の髪は硬いので、使いたいハサミのサイズと切れ味のバランスをとってオーダーメイドしたのがこの3丁なんです。
トカジ:ですけど、中には大きいハサミもありますよね?
ATSUTOSHI:これは刈り上げ用です。僕が美容専門学校の時に先生から購入したやつ。国際文化美容専門学校だったんですけど、チャリティーオークションというのがあって。先生が出品して、その売り上げを募金するというイベントで、僕がオークションで購入したんです。ずっと使い続けていますが、本当、このハサミは刈り上げしかしないです。刈り上げは広い面を使ってカットした方が早いので。特に男性のお客さまは髪が硬いので、流石にこれくらいの大きさがないと厳しいですね。
トカジ:専門学校から使っているとは。持ちがいいですね。あとセニングは2種類あリますよね。
ATSUTOSHI:一つが25%。もう一つが6%とか7%とかで、質感調整とか前髪とか専用になります。
トカジ:コームにもこだわりがあるんですか? ゴールドという色もいいですね!
ATSUTOSHI:これは中国のサスーンで売られている、中国限定モデルです。中国にセミナーで行った時に買ってきたものなので、イギリスの人ともかぶらないし、日本でもかぶらないし。
サスーンはみんなY.S.PARKを使っているんです。密歯と粗歯のバランスがちょうどいいし、セクションが取りやすい工夫があるから、丁寧にセクションが取れます。カットの技法によって使い方も変えています。
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