令和のガツガツ系美容師に聞く、高い目標を達成するための成長メソッド
高い向上心と目標を持って、積極的に行動する。そんな「ガツガツしている人」が若い世代を中心に減ってきていると言われています。成長の仕方は人それぞれですが、若い美容師の中にも「本当はガツガツと行動したいけれど、周りから引かれてしまうんじゃ…」という人や、「成長したいという気持ちや目標はあるけど、積極的な行動に移せていない」という隠れガツガツさんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、人気サロンに所属する、自他共に認める「ガツガツ系美容師」5人にアンケートを実施。ガツガツすることのメリットや、実践していること、ガツガツしながらも周りとうまくコミュニケーションを取る方法などを伺いました。
<目次>
>訪問美容業界に革命を! 人生最後の美容師になり続けたい−AFLOAT 岩田康平さん
>大きな夢と目標が成長の鍵。すきま時間の活用でスキルアップ!−ALBUM 田場愛茄さん
>夢はメンズヘア日本一! 大切なのは唯一無二の自分を知ること−GOALD 岩城仁さん
>小さな目標からこなしていくことでいつか大きな目標に辿り着く−LONESS 細田侑希さん
>ハッピーが溢れるサロンに! 失敗を恐れずチャレンジし続ける美容師人生−MINX 和田流星さん
訪問美容業界に革命を! 人生最後の美容師になり続けたい−AFLOAT 岩田康平さん
AFLOAT RUVUA 新宿
スタイリスト/岩田康平(いわた こうへい)
1998年生まれ。岐阜県出身。タカラ美容専門学校卒業。2017年、株式会社エターナルに入社し、AFLOAT RUVUA 新宿に勤務。美容師の自分である前に、ひとりの人として生涯任せられる関係性を築けるように日々、精進している。
あなたの夢や目標について教えてください。
高校2年生のときから訪問美容師という夢を掲げ、常に周りの方に言葉で伝えるようにしてきました。AFLOATに入ったのも、「やりたいことをやらせてくれる環境」だったから。2022年には、AFLOATに所属してサロンワークをしながら訪問美容をするというスタイルが実現しそうです。事故や何らかの都合で、いつもお願いしていた美容師にカットしてもらえなくなることは、辛いもの。そんなとき、どのサロンでも訪問美容が当たり前に導入されている世の中だったらいいなと思うんです。その上で、お客さまの「人生で最後の美容師」になり続けることができたらと思っています。
あなたが成長するために積極的に行っていることを教えてください。
技術の停滞は低下していることと同じ。なので、技術面の向上を常に心がけています。営業時間外でのモデルさんやウィッグを使った練習に加え、有名美容師さんのYouTubeチェックやセミナー参加など、貪欲に技術を吸収するようにしています。アシスタントのころは1年のうち350日はサロンにいました。
また、訪問美容は年配の方の利用が多いため、年配の方が求められるスタイルを汲み取れるように訪問美容をされているサロンのブログを見たり、年配の方向けのヘアカタログを見たりしています。また、介護福祉士3級の資格取得のための勉強もしています。あとは、とにかく外の世界に飛び込むように心がけています。理由は、サロン内とサロン外、業界内と業界外では評価が変わってくるから。例えばある行動が、サロン内ではいいとされていても、別のサロンだと当たり前のことだったり、逆に悪いとされたりすることがあると思うんです。なので、他店舗の人や業界外の人たちと積極的に話すことで自分への課題や次のステップへ繋がる何かを見つけられると思っています。
それから、自分の行動や思考に対して疑いを持つこと、でも自分が今まで努力してきたことは信頼すること。例えば難しい髪質のお客さまを施術するとき。大丈夫だよな?間違ってないよな?と自分に問いただしながらも、「練習してきたのだから、絶対かわいくできる」と自分を信じるんです。それが、成長の鍵だと思っています。
ガツガツすることのメリットを教えてください。
僕は元々ガツガツしたタイプではなく、できれば目立たず、怒られないように過ごしたいタイプでした。僕が何事も恐れずに挑戦するようになったのは、先輩から「記憶に残るシャンプー、接客を心がけなさい」と教わったときです。それまでは「気持ちいいシャンプー、スタイリストに上手く繋げる接客」を心がけていたのですが、そこからさらに「お客さまの記憶に残れるか」を考えたとき、すべてにガツガツと一生懸命になることが重要だと気づきました。
その結果、シャンプー指名やいいクチコミが目に見えて増え、「ガツガツ一生懸命になってよかったなぁ」と思っています。
「周りから浮いちゃうんじゃ…」「成長したいけど積極的に行動できない」と悩む美容師さんへ、アドバイスをお願いします。
自分がガツガツする流れに、周りの人も巻き込んじゃえばいいと思います! もちろん強要はせずに、周りの人がいつでも流れに乗ってきやすい環境を作っておくことが大切です。
行動できないという人は、期限を設けて自分のやりたいことをやりきってみましょう。僕はただそれをやっているだけです! 恩師から「半年続けて成果が出ないものは、視点ややり方を変えたほうがいい」と教わりました。半年突っ走ってみて、あまり成果を感じられなかったらやり方を変えればいいし、よかったら続ければいいと。まずは半年間、ガツガツとやりたいことに向かってみてはいかがでしょうか?
>新卒入社から1年でスタイリストデビューを果たしたALBUM 田場さんの考えるガツガツするコツとは?