森越道大が物申す「髪質改善の作法と経済学」。パーマ美容師がなぜヘアケアに魅せられたのか?

 

髪に悩みを抱える女性が、全国から武蔵小杉『GARDEN』に駆け込んでいる、という事実はあまり知られていないかもしれません。森越道大(もりこしみちひろ)さんは、プロフェッショナル集団「MORIKOSHIチーム」を率いて、月間売上1100万を叩き出しています。その売上の7割が「髪質改善メニュー」というから驚きです。今、話題の髪質改善とはいったい何を指しているのでしょうか。そのメニューの中身や髪質改善の真髄についてインタビューしてきました。

 


 

“髪質改善”とは何なのか。トリートメントの話じゃないんですよ

 

 

 

髪質改善メニューを作ったのは、3年ほど前です。それまでも僕はずっとパーマ推しでやっていたので、お客さまの髪の悩みを聞いて、他店で失敗されたパーマや縮毛矯正、カットなどを直したり、いろいろやっていたんですね。その中で、世の中でこんなに美容室で失敗されちゃうケースがあるのか、こんなに髪質で悩んでいる方がいるのかと思っていて。だったら“髪質改善”をメニュー化して、お客さまに提供したほうがいいなと思って作りました。

 

業界的にも「髪質改善はこれ」という定義がないですし、お客さまも美容師も髪質改善を“トリートメント”だと思っている方がすごく多いんですけど、それは違います。もちろん、トリートメントもそのひとつではありますが、髪質改善というのは“技術のすべて”なんですよ。カットもひとつですし、縮毛矯正もそう。システムトリートメント、酸熱トリートメントも指しますし、マニュキュアやヘナを使っている人もいます。基本的に、すべてのメニューで対応できます。

 

ちなみに酸熱トリートメントをメニューに導入する際、10社以上のメーカーから材料を取り寄せ、200種類の様々な状態の人毛を使って検証を行っています。メーカーごとに、ハリコシ、ダメージケア、ストレート効果、柔軟性、匂い、持続力などが異なり、メリットとデメリットがあります。それらの知識を理解し、的確に処方していくことが大切です。

 

美容師目線でいうと、髪質改善でどこまでできるか? を考えていきたいですね。サロンのメニューや技術の違いによって、効果や持ちが違ってきます。その中で、うちのオリジナルの髪質改善メニューは髪に全くダメージなく、癖がなくなり、キューティクルを整えて、すごくツヤが出て、一度の施術で半永久的にもちます。イメチェンできるほどの見た目の変化もあり、髪質もしっかりと改善できる。これができるサロンは、まずないんじゃないかなと思いますね。

 

業界で、髪質改善の施術数は、間違いなくうちがナンバーワンだと思います。月間売上1100万円のうちの7割は髪質改善メニューです。圧倒的に数が多いですし、お客さまもすごく喜んでくださって口コミもかなり多いので、そこは自負していますね。

 

 

>一番大切なのは、“髪質診断”。知識と技術、両方必要です

 

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