【片足の美容師】生か死か。普通に生きられることが幸せ。極限状態を乗り越え、片足を失った経験が、今の自分を作っている。

 

TikTokやインスタグラムで注目を集めている「片足の美容師ひろくん」が初登場! 身長180センチ超えの端正なプロポーション。オシャレでファッショナブル、そして松葉杖。一度目にしたら忘れられない存在感を発揮するHIROさんは、名古屋で活躍する片足美容師。さらにはwixy hair salon NAGOYAのオーナーであり、複数の事業を手がける実業家の顔も持っています。「片足だということをハンディキャップだと感じたことがない」と語るHIROさんのスーパーポジティブな人生観をぜひここで感じてみてください。

 


 

足を切断すると知って「なんだかカッコいい」と思った

 

自ら片足美容師を名乗るHIROさん。凄腕の美容師であり経営者でもある。

 

小学2年生のとき、サッカーをしているときに足を怪我したんです。なかなか治らないので精密検査をしたら骨肉腫(骨に発生するがん)だとわかりました。転移しないように足を切断しなくてはならないと知ったとき、両親は泣いていましたね。でも僕は、まだ8歳で怖いもの知らず。「誰も経験していないことを経験できる。なんだかカッコいいな」って思ったんですよ。

 

手術をしても命が助からない可能性もあったので、両親から「なんでもやりたいことを言いなさい」と言われた僕は「世界一周旅行」と答えました。「それなら明日すぐに出発しないといけないよ」と言われて、さすがにそれはちょっと急すぎると思ったんですよね。

 

そこで、外国人への憧れがあったので「金髪にしてみたい」とリクエストしたんです。母の知り合いの美容師さんが病室まできてくれて、僕の髪を金髪にしてくれました。今まで見たことのない自分の姿に笑顔になりましたし、周りもみんな一緒に喜んでくれたんですよ。この瞬間に僕は「将来美容師になる!」と決めていました。

 

金髪にしたときに見た周りのみんなの笑顔は一生忘れられない。

 

手術で片足は失いましたが、自分にハンディキャップがあると思ったことはありません。負けず嫌いの普通の男の子として生きてきました。50m走は松葉杖を使って8秒台。中学はバスケ、高校はバレーボールと車椅子バスケ、スキーは代表候補の合宿に行くほど得意です。

 

 

周りにも恵まれたと思います。なんでも挑戦させてくれる両親に感謝していますし、友達もみんな「片足だから何?」という感じで、分け隔てなく付き合ってくれました。

 

>みんなが寝ている間も勉強したから上手くいかないはずがない

 

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